国内外の旅客に日本文化を紹介 羽田空港に「風神雷神図」などの高精細複製品を展示
2024年8月6日(火) 配信
国立文化財機構文化財活用センターと日本空港ビルデング、東京国際空港ターミナルは9月30日(月)まで、羽田空港国際線エリアで高精細複製品「風神雷神図・夏秋草図屏風」「歌舞伎国屏風」を展示している。国内外の旅客に広く日本文化に親しんでもらおうと、東京国立博物館が所蔵する国宝・重要文化財の高精細複製品を展示する。
展示のテーマは「日本の四季」。展示する高精細複製品は季節にあわせて展示替えを行う。初回は「夏」をイメージし、「風神雷神図・夏秋草図屏風」を第2ターミナル国際線施設3階出発ロビーに展示する。国内外でも人気の高い「風神雷神図屏風」は尾形光琳(おがたこうりん)氏作で、その裏に酒井抱一(さかいほういつ)氏があとから描き加えたのが「夏秋草図屏風」。現在は作品保存のため、表と裏に分けられ、それぞれ別の屏風になっているが、今回は表裏一体であった制作当時の姿を再現した。
第3ターミナル4階「江戸舞台」に展示されている「歌舞伎図屏風」は、「見返り美人図」で知られる浮世絵師・菱川師宣(ひしかわもろのぶ)氏が描いたもの。中村座という芝居小屋の入口が描かれており、舞台上の役者や芝居を楽しむ観客のようすなど細かく描かれている。