「境港さかなセンター」が自己破産申請へ(帝国データバンク調べ)
2024年8月8日(木) 配信
境港さかなセンター(渡邉昭美社長、鳥取県境港市)は7月30日(火)付で事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は約4億5000万円。
同社は1996(平成8)8月に設立された不動産賃貸業者。鮮魚仲買業者8社が出資して事業をスタートし、99年4月には境港市竹内団地に水産物販売施設「おさかなセンター」をオープン。主に観光客向けの鮮魚販売店や、食堂の運営業者に施設を賃貸し、2016年3月期には年間収入高約4000万円を計上していた。
しかし、20年以降は「新型コロナの感染拡大に伴う入居店舗の売上の急減やテナントの撤退で、賃貸収入が大幅に減少し、不採算経営を余儀なくされていた」(帝国データバンク)。不動産の初期投資が大きく借入金の返済が負担となるなか、事業の継続が困難となった。