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JATA、ヨーロッパ観光委員会と共同プロモーション実施へ 欧州旅行の完全復活目指す

2024年8月9日
編集部:木下 裕斗

2024年8月9日(金) 配信

阿部かすみ副部長

 日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は8月8日(木)に会見を開き、同協会のアウトバウンド促進協議会(JOTC)欧州部会における部会活動の一環として、ヨーロッパ観光委員会(ETC)とジョイントプロモーションを開始することを発表した。

 JATA海外旅行推進部の阿部かすみ副部長は「髙橋会長が常々、『欧州の回復なくして、旅行業の復活はない』と話している。プロモーションを通じて、欧州旅行の完全復活を目指す」と趣旨を説明した。

 ETCは1948年、第2次世界大戦後の観光復興のために設立された。欧州全土の観光局が加入。現在は共同のプロモーションや市場調査などを行っている。ヨーロッパ観光委員会日本支部(ETCJ)には、フランスやフィンランド、イタリア、ドイツ、ベルギーなど16カ国が加盟している。

 ジョイントプロモーションでは、ETC加盟国19カ国が9月26(木)~29日(日)に開催するツーリズムEXPOジャパン2024(TEJ)へブースを出展する。これまで各国共通の仕掛けがなかったことを受け、共同スタンプラリーを実施。各国へのブース訪問を促す。食文化を学べるクイズショーも開く。

 さらに、9月26日(木)にはETCエクゼクティブディレクター・CEOのエドゥアルド・サンタンデール氏が基調パネルディスカッションに登壇する。

 ETC日本支部の沼田晃一委員長は「日本市場の回復が他国と比べて遅れている」と指摘。欧州への観光については、旅行会社を利用する日本人が多いことから、「業界とのパートナーシップを強化しながら、欧州全体で需要を喚起する」と出展への想いを語った。

沼田晃一委員長

 ETCJは10月から、有名地のほか、知られていない地域の魅力と名物を伝える「美味しいヨーロッパ」プロジェクトをスタートする。

 これまで、観光地に関するプロモーションが中心だったが、名物料理の旬な時期に周辺観光地と一緒に楽しむ旅を提案することで、欧州全域への旅行を促し、オーバーツーリズムの解消にもつなげる。

 同部会とETCJが10月に、対象エリアと食を選出。11月に発表する予定だ。共通のロゴを作成し、選出された食を利用したツアーを会員会社で造成し、欧州の販売促進をはかっていく。25年には、一般消費者へのプロモーションも始める。

 また、ETCJは9月6(金)~13日(金)、初めて2カ国を訪問する視察旅行を催行。期間中、JOTCメンバーからランドオペレ―ター2社と旅行会社4社が参加する。

 フランス観光開発機構 のジャン=クリストフ・アラン日本代表はこれまで実施していた1カ国のみのファムツアーを振り返り、「各国は自国をプロモーションすることが最重要だが、さまざまな提案ができるよう臨機応変に取り組む」と2カ国を巡れる意義を語った。

ジャン=クリストフ・アラン日本代表

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