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【PR】マカオの観光戦略と経済効果 3300万人の観光客増加がもたらす驚異の経済効果とは

2024年8月22日
営業部:鈴木 克範

2024年8月22日(木)配信

カジノ都市マカオ

 マカオ政府観光局によると2024年の観光客は前年(約2800万人)から約17%増の3300万人を見込み、新型コロナウイルスの影響で大打撃を受けたカジノを含む観光業全体に活気を取り戻しつつあります。

 さらに中国政府のIVS計画により、今後はより一層の中国人観光客が訪れると予測されています。そんな急速に活性化し続けるマカオでは具体的にどんな観光戦略を行い、どの程度の経済効果が見込まれているのでしょうか?

 今後の展望と課題を踏まえ、マカオの観光戦略と経済効果に迫ります。

IVS(個人訪問計画)とは?

 IVS計画(Individual Visit Scheme)とは、中国本土の市民が個人で香港やマカオを訪問できる制度で、2003年に導入されました。中国本土の観光客がビザを取得する手続きを簡素化し、自由な旅行を促進しています。

 2024年には新たに10都市がこの計画に加わる予定で、さらに多くの中国人観光客がマカオを訪れることが期待されています。新たに加わる都市には経済成長が著しい地域が含まれ、マカオへの旅行者の増加が見込まれます。

 これに伴いマカオのホテル業や飲食業、小売業など、多くの観光関連産業が大幅に活性化し、特にカジノをはじめとするエンターテイメント施設への訪問者増加は間違いないでしょう。

 観光客の増加は雇用機会の創出にもつながり、地域の経済成長に寄与することが予想されます。

マカオの観光戦略

 マカオ政府観光局は2024年に3300万人の訪問者を迎える目標を掲げ、この目標達成のため、同局はさまざまな戦略を展開しています。

 まずこれまで通りのカジノ観光に加え、文化・歴史的観光地の魅力を強化し、多種多様な観光資源の活用を図っています。例えば世界遺産に登録されているマカオの歴史的市街地やポルトガル統治時代の遺産を巡るツアーが人気です。

 また美食ツーリズムにも力を入れ、マカオ特有の中華とポルトガル料理が融合した「マカオ料理」を前面に押し出したキャンペーンも展開しています。

 他にもインフラ整備とアクセス向上も重要な柱です。公共交通機関の充実や新空港の建設が進み、観光客の利便性が大幅に向上する見込みです。特に新空港の建設は、より多くの国際線を受け入れられ、マカオへのアクセスが格段に良くなるでしょう。

 さらに国内外での観光キャンペーンや国際イベントの誘致も積極的に行っています。世界中からの観光客を引きつけるため、国際的なスポーツイベントや文化フェスティバルを積極的に開催し、マカオの魅力を広くアピールしています。

 これらの総合的な取り組みにより、マカオは3300万人の訪問者を迎えるという目標に向けて着実に歩みを進めています。

中国主要都市からの影響

 2023年初めの5ヶ月間で青島と西安からの訪問者数は大幅に増加しました。この増加の背景には、まず直接便の増加が挙げられ、新たな航空路線の開設でこれらの都市からのアクセスが格段に向上し、旅行者の利便性が高まりました。

 さらにマカオの観光プロモーションの成功も大きな要因です。青島と西安ではマカオの魅力を積極的に発信するキャンペーンを実施し、特に美食や歴史的観光地を強調した広告を積極的に展開しました。

 このトレンドは他の新都市からの訪問者増加にも波及する可能性があります。具体的には、同様のプロモーション戦略を他の主要都市でも実施する計画が進行中で、全国的にマカオへの関心が高まることが期待されます。

 これらの取り組みにより、マカオはさらなる観光客の増加と地域経済の活性化を図っています。

経済効果

 2023年、マカオの総訪問者支出は前年同期比で36%増加しました。この増加は観光業界全体に好影響を与え、具体的にはホテル業が約25%、飲食業が約20%、エンターテインメント産業が約15%の売上増加を記録しています。

 特にカジノやショッピングモールは訪問者数の増加に伴い、大きな収益を上げました。観光客数の増加により新たな雇用機会を創出し、地域経済の活性化に寄与しています。

 観光業の好調に支えられマカオの失業率は2022年の3.68%から2.00%に低下しました。政府は今後もインフラ整備やプロモーション活動を強化し、さらなる観光誘致を目指しています。

今後の展望と課題

 マカオの持続的成長には資源の持続可能な利用やインフラの整備、環境への配慮が不可欠です。マカオ政府はこれらの課題に対応するため、新しいプロジェクトを計画しています。

 具体的にはエコツーリズムの推進が挙げられ、自然保護区や海洋公園を整備し、訪問者に対して環境保護の重要性を啓発するツアーを提供する予定です。

 他にも再生可能エネルギーの導入や公共交通機関の電動化を進め、二酸化炭素排出量の削減を図ります。

 また一度は撤回した観光税の導入も再検討されるかもしれません。観光客から得られる収益を環境保護やインフラ整備に再投資し、観光の質向上に繋がります。

 これらの取り組みによりマカオは持続可能な観光地としての地位を確立し、カジノを含む地域経済の安定した成長と環境保護を両立させることを目指しています。

まとめ

 中国のIVS拡大によりマカオの訪問者数が急増し、カジノを含む観光戦略が成功を収めています。これに伴う経済効果は非常に大きく、マカオの観光業界は明るい展望を迎えています。

 持続可能な成長を達成するためには多くの施策が必要ですが、今後、マカオ政府の積極的な取り組みが期待されています。

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