新レストランが誕生、バイキングの常識超える(別府・杉乃井ホテル)
大分県別府温泉の杉乃井ホテル(佐々木耕一総支配人)は昨年12月25日、和洋中100種類のメニューを提供するワールドダイニング「シーダパレス」をオープンした。かつての「スギノイパレス」の劇場を全面改装し、子供から大人まで楽しめる演出、設備、料理にこだわったバイキング形式のレストランとして誕生させた。
レストランの広さは1364平方メートルで、客席は472席。中央には直径3メートル、高さ4メートル、水量約18トンの大型水槽が設置され、別府湾や豊後水道に生息する約24種類の魚が200匹以上泳ぎ回る。
ライブキッチンスタイルのレストランは、空間全体が南イタリアの最大都市「ナポリ」のイメージで統一。別府の景観がナポリに似て「東洋のナポリ」とうたわれたことから、街並のイメージとして取り入れた。
街並の建物は明るく鮮やかな色彩で描かれ、天井は100台もの照明を駆使して昼、夕、夜と色が変化する空を表現。風に吹かれて動く雲や夜空に輝く星を再現して、ナポリの街角で食事をするような開放感を演出する。
キッチンで提供する料理は、本場イタリアから取り寄せた石窯を使い、福岡のナポリピッツァの名店で修業した調理人が焼く本格ピザや中国で初代高級技師に選ばれた料理人が作る本格中華料理などが並ぶ。
フカヒレラーメンやフォアグラ丼などの高級食材を使った料理に、パエリア、ブイヤベースといった洋食メニューのほか、地元B級グルメのとり天やだんご汁、中津唐揚げも提供する。
また、9種類の野菜に6種類のドレッシングを用意したサラダコーナーやステーキコーナー、パスタコーナー、キッズコーナーに離乳食コーナーまでそろえ、デザートもさまざまな種類をそろえる。
和食特別料理コーナーも設け、ブランドの関サバ、関アジ、城下カレイなどを使った造りや寿司など1人前1千円で味わえる。
バイキング料金は夕食で平日5500円、土・日曜日、祝日は6500円となる。
佐々木総支配人は「一流の食材で一流の料理人がつくる上質なバイキングを提供し、お客様に新しい感動を与えたい」と意気込みを表した。