台鉄と友好協定結ぶ、海外の鉄道事業者とは初(東武鉄道)
東武鉄道(根津嘉澄社長、東京都墨田区)と台湾鉄路管理局(周永暉局長、台湾台北市)は昨年12月18日、友好鉄道協定を締結した。台湾で締結式を行ったほか、同日は、記念エンブレムを掲出した列車の記念出発式を両鉄道で実施した。東武鉄道が海外の鉄道事業者と友好協定を結ぶのは初めて。
東武スカイツリーライン浅草駅で行われた出発式で、営業部スカイツリーラインの今度祥一営業支社長は「東武グループはこれまでも、東京スカイツリーが台北のランドマークの101と友好関係を締結するとともに、東武ワールドスクエアに101の展示物を新設するなど、台湾との観光友好関係を築いてきた。台湾からのお客様だけではなく、東武沿線から多くの方に台湾を訪れていただく機会になればと考えている」とあいさつ。また、台湾鉄路管理局の周局長は「今回の友好鉄道協定締結を機になお一層の交流を深めたい」とメッセージを寄せた。
協定締結を記念し、両者共通デザイン台紙の記念乗車券の発売と相互乗車券交流サービスの2つの乗車券交流を実施。記念乗車券台紙とエンブレムには、東武鉄道の「日光詣スペーシア」と台鉄の「普悠馬」の2つの特急をデザインした。
相互乗車券交流サービスは、日本の乗客が東武の指定企画乗車券の乗車袋を台鉄・台北の瑞芳駅に持っていくと「平渓線1日フリー乗車券」がもらえ、台湾からの乗客には台鉄・自強号乗車券提示で「浅草・東京スカイツリー(R)観光記念往復きっぷ」のプレゼントか「台鉄専用日光往復きっぷ」の割引販売を行う。期間は2016年12月18日までの1年間。