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日産や日本旅行など14社、推進委員会を発足 サステナブルな旅を提案(GREEN JOURNEY推進委員会)

2024年8月28日(水) 配信

GREEN JOURNEY推進委員会の参画企業

 日産自動車(日産)と日本旅行が発起人となり、JRグループなど全14社は、環境省(デコ活応援隊)や東北大学と連携して「GREEN JOURNEY(グリーンジャーニー)推進委員会」を8月20日(火)に発足した。産学官連携のもと、CO2排出削減につながる新しいサステナブルな旅の普及に取り組む。第1弾として、熊本県阿蘇市と三重県志摩市の国内旅行ツアーの予約販売を開始。今後、2050年までに国内旅行のCO2排出ネットゼロの実現を目指す。

 旅行・観光産業は、世界のCO2排出量の約1割以上を占め、その大部分が旅行者の移動から発生しているといわれている。このため同業界に対しても、地域の関係人口を増やし、地域の経済・文化においてサステナビリティに貢献していくことが求められてきた。

 そこで、日産と日本旅行が発起人となり、業界の垣根を超えたさまざまな事業者へ協力を要請。全14社が手を組んだ共同体として、GREEN JOURNEY推進委員会の発足に至った。同委員会は産学官連携のもと、国内旅行におけるCO2排出削減や環境保全型アクティビティの開発、参画自治体での関係人口の創出、地域文化の発展に取り組む。

 「GREEN JOURNEY」の旅行商品では、日産の電気自動車(EV)活用やサステナブルなグルメ、環境にやさしいアクティビティなどを盛り込んだ。LINEアプリを用いたスタンプラリ―機能や特別プログラムなどの新たな旅行体験も提供する。

 同委員会の立ち上げは日産と日本旅行に加え、JRグループの7社(北海道旅客鉄道、東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、四国旅客鉄道、九州旅客鉄道、日本貨物鉄道)、地球の歩き方、おてつたび、TBWA HAKUHODO、Earth hacks、日本ジオパークネットワークの全14社。今後は1次交通事業者や再生可能エネルギー事業者などの多種多様な企業や団体の賛同を募り、2033年までに全国200エリアで「GREEN JOURNEY」の旅行商品を展開し、延べ利用者数1000万人の達成を目指す。

日本旅行の小谷野悦光社長

 8月20日(火)に東京都内で行われた発表会見で、日産の神田昌明常務執行役員は「EVによる地域の課題解決に取り組んできたなかで、観光産業に着目した」と経緯を説明。日本旅行の小谷野悦光社長は「サステナブルな旅行のスタンダード化を実現するため」との考えを示した。

熊本阿蘇、伊勢志摩 ツアー第1弾を発売

 同日、ツアー第1弾として熊本県阿蘇市と三重県志摩市と連携した「GREEN JOURNEY熊本阿蘇」「GREEN JOURNEY伊勢志摩」を売り出した。

 「熊本阿蘇」では、阿蘇の雄大な大草原をe-BIKEで走行する体験や、地域の食材を使った伝統料理を堪能できるオプショナルプランを用意。「伊勢志摩」は、リアス海岸が特徴的な英虞湾の絶景を眺めたり、伝統的な漁業や海女文化に触れたりするオプショナルプランを用意する。予約販売は日本旅行の各店舗や予約特設サイトから。

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