DVD「日本でいちばん美しい町並」、関東・甲信越編を刊行(工学院大学)
工学院大学(東京都新宿区)の伝統的建造物群アーカイブ実行委員会は昨年12月1日、地域観光活性化のツールとしてDVD「日本でいちばん美しい町並」シリーズ第3巻「関東編」、第4巻「甲信越編」をリリースした。
同DVDシリーズは全国100カ所を超える国選定重要伝統的建造物群(重伝建)を観光資源として映像化。江戸時代から保存されてきた我が国独自の日本建築と美しい町並をハイビジョンで紹介する。今年度は東建コーポレーション(愛知県名古屋市)の協賛を得て、産学連携プロジェクトで制作した。同実行委員会は「2020年東京オリンピックを目指して、国内観光客だけでなく、外国人観光客誘致のためのイベントや、旅行事業者のツアー企画にも活用してほしい」としている。なお、頒布金の一部は東日本大震災の被災地復興に役立てる。
既刊の第1・2巻は近畿編。これに加え、第3巻の関東編では、蔵の町埼玉県川越市、小野川の流れに沿って白壁が映える千葉県香取市佐原の商家町、例幣使街道が日光東照宮に通じる栃木県栃木市、絹織物が築いた群馬県桐生市の町並、筑波山の裾野に開けた茨城県真壁、養蚕集落の名残を残す群馬県中之条町など6地区。
第4巻の甲信越編では、千曲川の流域にタイムスリップしたように残された長野県東御市海野宿、漆器の町長野県木曽平沢、海抜1250メートルの高地で繁栄した長野県奈良井宿、住民が守り続けた長野県南木曽町妻籠宿、北アルプスを望むお伽の里を思わせる青鬼村、日蓮宗の総本山身延山の天空に栄えた山梨県早川町赤沢の講中宿、千石船が築いた栄華の跡新潟県佐渡市宿根木など7地区が収録されている。
1・2巻セット、3・4巻セットいずれも5400円(税込、送料別途)、1―4巻セットは1万800円(同)。詳しくは専用HP(http://kogakuin-denken.com)まで。
問い合わせ=電話:0120(04)3737。