【愛知県・蒲郡】竹島水族館の新館など、リニューアル続々と
2024年9月2日(月) 配信
渥美半島と知多半島に囲われた蒲郡は海辺の観光地で、三河湾国定公園に指定されている。市内には神社や仏閣も多く、海から山にかけ変化に富んだ景勝は、数多くの文人が好んで訪れた。長さ387メートルの橋で陸地と結ばれた蒲郡のシンボル「竹島」は、独自の植物体系を持ち、その特異性から島全体が国の天然記念物に指定されている。周辺は竹島園地として整備され、憩いの場として親しまれている。周辺エリアの話題を紹介する。
□今秋、待望の新館が開業 竹島水族館
深海生物の展示種類数に加え、解説のユニークさが日本一と言われる「竹島水族館」は24年4月、リニューアル第1弾として館内展示を一新。24年秋の新館完成をもってグランドオープンする。
4月の新装では、深海生物の展示や名物解説パネルが大幅に増えたほか、「コツメカワウソ」もオスメス2匹が加わり、愛くるしい表情が人気を集めている。秋には既存施設の隣に新館を新築。敷地面積が約2倍となり、深海の大水槽がさらに充実するほか、カピバラの展示も復活する。
同館は地元三河湾の魚をはじめ、常時約550種、約5000匹の生き物を展示している。担当飼育員お手製の生き物解説プレートが「日本一読まれる解説」として話題を集めている。館内展示の高さが低く、子供にも優しい施設だ。
□フルーツ狩りを堪能 蒲郡オレンジパーク
観光農園「蒲郡オレンジパーク」では、1~5月にいちご狩り、6~9月にメロン・ぶどう狩り、10~12月にみかん狩りと、1年を通じて季節のさまざまなフルーツ狩りが楽しめる。蒲郡みかんを丸絞りしたという「極上みかんジュース」も、ぜひ味わいたい。
人気のミカン狩りは、園内食べ放題で、1キロのおみやげ付き。大人(中学生以上)1430円、小学生1320円、幼児(3才以上、おみやげなし)550円。名物「あさり釜まぶし御膳」とみかん狩りがセットになったお得なプランは大人2800円。
□今年は開業90周年 蒲郡クラシックホテル
高台にあり、華麗な城郭風建築の外観が目を引く「蒲郡クラシックホテル」。その前身は、第1回 国際観光ホテルに指定された蒲郡ホテルで、24年3月には開業90年を迎えた。
格調高い城郭風建築の外観に加え、内装や調度品は伝統のアール・デコ様式で統一。三河湾を一望する高台に建つ建物からは、国の天然記念物の竹島を望むことができる。地元の食材を生かした個性豊かな食事は、フレンチや料亭など3つのレストランで楽しむことができる。
第二次世界大戦以前に建てられ、その建物を維持(改修、復原を含む)、文化財や産業遺産などの認定を受けているなどの条件を満たした国内9ホテルでつくる「日本クラシックホテルの会」にも加盟している。
□露天風呂付客室が誕生 ホテル竹島
竹島を一望する全室オーシャンフロントの「ホテル竹島」に24年2月、天然温泉が楽しめる露天風呂付客室4室がリニューアルオープンした。
各部屋にはゆったりと景色を眺めながら温泉に浸かれる陶器の露天風呂を配したほか、シモンズ社製ベッドを採用。品質を重視したアメニティやバスローブ、本格的コーヒーマシンも備えている。琉球畳を敷きつめた和モダンな空間から眺める海の景色は、朝焼けから夕暮れまで色とりどりに移り変わり、夜は竹島橋のライトアップも楽しめる。
食事は三河湾の旬を楽しめる和食レストランや、一流シェフが腕を振るうフランス料理中心の洋食レストランなど、好みに合わせて選ぶことができる。
□客室やラウンジ、新装続々と 天の丸
東に三河湾、西に名古屋方向を見下ろすロケーションが魅力の「天の丸」では、23年夏の客室新装や24年2月のラウンジオープンなど、新施設が続々オープンしている。
23年7月のリニューアルでは角部屋スイートやデラックスツインの2タイプ6部屋に加え、ソニーの犬型ロボット「aibo(アイボ)」と過ごすことができるaiboルーム2部屋が誕生した。24年2月にオープンしたラウンジ「LUXURY LOUNGE STARS」は、新しくオープンした8室の宿泊客専用施設で、チェックイン後にはティータイム、夜は食後の一杯など、思い思いの時間を過ごせる。オーディオブックが聴ける専用のタブレットとヘッドフォンも用意している。