よし田川別館(山形県東根市)、自己破産申請へ(帝国データバンク調べ)
2024年9月11日(水) 配信
よし田川別館(坪沼宏代表、山形県東根市)は8月30日(金)までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。帝国データバンクによると、負債は6月期末時点で約5億1700万円。
同社は1950(昭和25)年創業、78(昭和53)年1月に法人改組され、さくらんぼ東根温泉内で温泉旅館「よし田川別館」を運営していた。
庭園が付随した大広間で将棋の名人戦が開催されるなど、格式が高い旅館として知られ、宴会や結婚式、会議の会場としても利用されていた。
99年には山形新幹線の新庄延伸による旅行客の増加を見込み、本館を改装した。その後は3億円台の年間収入高を計上していた。
しかし、リーマン・ショックや東日本大震災などで宿泊客や宴会利用者が次第に減少。新型コロナの影響もあり、22年6月期の年間収入高は約2900万円に落ち込んだ。23年6月期には年間収入高約5200万円に対して、当期純損失約1600万円を計上していた。