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大日本印刷、旅館・ホテルの書店開業を支援 第1弾は「定山渓第一寶亭留 翠山亭」内に

2024年9月13日
編集部:増田 剛

2024年9月13日(金) 配信

風呂屋書店(完成イメージ)

 大日本印刷(DNP)はこのほど、旅館やホテルなどの書店開業を支援するサービスを始めた。

 国内の書店が減少するなか、書店以外の各種施設で本を買える場所を提供することで、無書店の自治体(482自治体、全国の27・7%)の課題解決にも貢献したい考えだ。

 具体的には、書店のコンセプト設計や、スペースデザイン(設計・施工)、選書、本や関連物販の仕入れなど、サポート内容は多岐にわたる。

 同サービスの第1弾は、北海道札幌市の「定山渓第一寶亭留(だいいちほてる)翠山亭(すいざんてい)」内で、温泉と読書を楽しむ空間「風呂屋書店」の開業を支援する。同書店では、宿泊客だけでなく誰もが約2500冊の書籍を閲覧・購入できる。

 第一寶亭留の布村英俊社長は、「昔から作家が作品を生み出す場として宿があったように、本と最期まで切れない場が宿である。書店が減っている昨今、宿は本と触れ合う大切な空間だと考えている」とし、「書店の魅力は、自分でいつも選ぶものとは違うものに出会える喜び。売り場に変化があることで、リピーターのお客様に“いつも違う特別な場所”という感覚を伝えたい」とコメントしている。

 「風呂屋書店」では、旅をテーマにした、知的好奇心を刺激する書籍を多数セレクトする予定だ。

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