「ニッポンはおいしい!」金丸弘美〈著〉~食と農から未来は変わる。地域に豊かさをもたらす女性たちの活躍~
2024年9月18日(水) 配信
食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサーの金丸弘美氏はこのほど、理工図書から「ニッポンはおいしい!」(本体1900円+税)を発刊した。
副題の「~食と農から未来は変わる。地域に豊かさをもたらす女性たちの活躍~」の通り、全編にわたり現場で新たな創造の種を蒔き育む女性にスポットを当て、農業と食から持続社会につなぐ実践活動レポートとなっている。
著者の金丸氏は、「地方の農漁村の現場で、女性たちの活動から、新たなイノベーションが生まれている」と書き始める。「これまでの生産する農業から、農家レストランでの料理提供、直売所で弁当、菓子を始め惣菜や加工品などの販売、農家に泊めて、そこならではの食を楽しんでもらう観光など、消費者の欲しいものを形にしているのだ」と述べ、全国で活躍する12人の女性が登場する。
名古屋駅前でオーガニック朝市を毎週開催する女性、漁師直行超鮮度の魚が並ぶ「道の駅むなかた」の販売のプロとして辣腕を振るう女性など、彼女らの豊かな発想と行動力がドラマチックに描かれていく。
本書は上野千鶴子氏(社会学者・東大名誉教授)が理事長を務める「ウイメンズアクションネットワーク(WAN)」の連載から生まれたもので、農業と食で地域を創造する女性活躍にクローズアップした視点に、読者からの反響も大きく、待望の書籍化が実現した。