メタバース和歌山実行委員会、VR観光動画「熊野古道・那智山」を公開 国内客の理解・関心を高める
2024年9月26日(木) 配信
バス事業や旅行業を展開するユタカ交通(豊田英三社長、和歌山県和歌山市)と、和歌山新城下町DMC(西平都紀子社長、和歌山県和歌山市)が共同で運営する「メタバース和歌山実行委員会」(豊田英三委員長)はこのほど、VR観光動画「熊野古道・那智山」をユーチューブで公開した。
日本ユニストの調査の結果、「熊野古道は何県にまたがるか」という質問に対し、38%が「まったく分からない」と答えたほか、全国の約80%の人が「熊野古道という道を聞いたことがある」と回答したことに対し、実際に訪問した人は全体の10%未満だったことから、国内客の理解・関心を高める狙い。
熊野古道は2004年、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録。約2000年前に熊野本宮大社が開かれて以降、ご神体とされる滝や川、岩を中心に複数の神社仏閣が置かれた。とくに、平安中期から鎌倉時代に掛けて参詣道が大いに発展したという。和歌山県と奈良県、三重県の3県を跨ぐ全長約1000キロの長大な巡礼路が古くからの姿のままに残されている。
動画はVRゴーグルなしで見ることができる。那智山青岸渡寺の三重塔(和歌山県・那智勝浦町)や那智の滝(同)なども紹介している。