グラングリーン大阪 駅直結都市公園も 一部を先行して開業
2024年10月2日(水) 配信
JR大阪駅北側で開発が進められている、都市公園を備えた大型商業施設「グラングリーン大阪」が9月6日、一部先行まちびらきを迎えた。
グラングリーン大阪は、梅田貨物駅跡地を活用した「うめきたプロジェクト」として、2013年に開業した「グランフロント大阪」に続き、「うめきた2期地区」(約9万1千平方㍍)に整備されるもの。先行まちびらきでは、北街区のホテルや中核機能、商業施設及びうめきた公園の一部が開業した。今後、来年春ごろには南館が開業。全体のまちびらきは27年度を予定する。
グラングリーン大阪の一番の目玉となるのが、大規模ターミナル駅直結の都市公園としては世界最大級となる約4万5千平方㍍の面積を誇るうめきた公園。JR大阪駅に直結し、近隣の住民やワーカーはもちろん、大阪を訪れる観光客にとっても、新たな憩いの空間となる。
園内には、さまざまなイベントに活用できる屋外型屋根付きイベントスペース「ロートハートスクエアうめきた」や芝生広場のほか、各種飲食施設、多目的に利用できるマルチスペースなどを備える。
中核機能として北館に設けられた「JAM BASE」には、レンタルオフィスやコワーキングスペース、会員制交流スペースを完備。企業や大学、研究機関なども入居しており、イノベーション活動の拠点となる。
同じく北館の上層階には、日本初進出となるヒルトンのライフスタイルホテル「キャノピーbyヒルトン大阪梅田」(全308室)が誕生。たこ焼きの鉄板をモチーフにした照明や、大阪メトロの路線図を連想させる装飾など、随所に大阪の街や文化からインスピレーションを受けた演出を施しているのが特徴だ。
まちびらきに先立つ9月3日には、吉村洋文大阪府知事や横山英幸大阪市長ら、関係者が参加して記念式典が開かれた。
吉村知事は「経済の中心地である梅田を100年、200年と発展させるためには何が必要かを皆で考え、こうして都心のど真ん中に緑が誕生した。新しいものを生み出していくには、人間が本質的に求める本物の緑が必要。この新しい梅田のシンボルのもと、大阪、そして関西をさらに成長させ、100年、200年と愛される街づくりをしていきたい」と述べた。