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プレミアム展望ツアー「TOKYO DIAMOND TOUR」開始へ 東京タワー、高付加価値化はかる

2024年10月4日
編集部:飯塚 小牧

2024年10月4日(金) 配信

「MAPLE LOUNGE」前に立つ前田伸社長

  TOKYO TOWER(前田伸社長、東京都港区)は運営する東京タワーで10月5日(土)から、新設した専用施設などを利用するプレミアム展望ツアー「TOKYO DIAMOND TOUR(トウキョウ・ダイヤモンドツアー」を開始する。コロナ後、順調に回復しているインバウンドを中心とした観光需要に対し、サービスとホスピタリティの強化をはかり、付加価値を高めた商品を新たに展開する。同日には、施設リニューアル工事のため営業を休止していた「トップデッキツアー」も再開する。

 オープンに先立ち、10月3日(木)に報道関係者向けの内覧会を開いた。取材に応じた前田社長は、今回の狙いについて、インバウンド客が増加するなか、「まだ伸びしろがある。このタイミングで高付加価値化をはかりたかった」と言及。「日本の観光は数ではなく質を高めていく段階に入っている。東京タワーとしてもそれに追随し、次のステップを踏んでいきたい」と語った。

 プレミアムツアー開始にあたり、同社は施設などをリニューアルした。テーマは東京タワーが建つ前に同地にあった和の迎賓館「紅葉館(こうようかん)」。これについて前田社長は、「東京タワーは66年の歴史があるが、明治に建てられた紅葉館は同様に64年の歴史を持つ。同じ時代の洋の迎賓館である鹿鳴館はわずか7年にも関わらず知名度が高いが、紅葉館はあまりに知られていない」とし、数多くの歴史上の人物が交流していた社交場の「おもてなしの精神」を引き継ぎたいとした。

「MAPLE LOUNGE」の内装は赤を基調に高級感を演出

 新設したツアー参加者限定の集合・解散場所である「MAPLE LOUNGE」は、紅葉の赤色を基調に高級感溢れるデザインとした。ラウンジ内はかつて東京タワーが自社発行していた「東京タワーニュース」などを展示している。ツアー出発前までの時間はソフトドリンクなどを飲みながらゆっくり待つことができる。

 また、ツアー専用入口「ダイヤモンドレーン」も新たに設置した。外壁にはツアーロゴを掲げ、高級感を演出する。

TOKYO DIAMOND TOUR

 TOKYO DIAMOND TOURはツアーアテンダントによる優先案内で、待ち時間なく150メートルにある展望台「メインデッキ」、250メートルの展望台「トップデッキ」を体験する。メインデッキからトップデッキへ向かう入口は「トップデッキゲート」を設け、ゲートをくぐると東京タワーの「記憶」の内部に入り込んでいくという演出になっている。

 ゲート内には秘密の部屋として「タワー・アーカイブス」「メモリーズ・ライブラリー」があり、とくに「メモリーズ・ライブラリー」は撮影禁止のため、ツアー参加者しか体験することができない。

 その先のトップデッキ行きのエレベーターホール「紅葉館(Koh-Yo-Kan)~Maple Club」の内装は、現代の紅葉館を表現した。エレベーターが到着するまでの間、ワインやソフトドリンクが楽しめる。また、記念撮影をするカメラマン「メモリーキーパー」が常駐し、参加者の記念撮影を行う。写真は帰りに1人1枚プレゼントする。

メインデッキで参加者を楽しませるパフォーマー

 さらに、同ツアーの特徴はエンターテインメント性を付与したこと。「ダイヤモンドクルー」と呼ばれるパフォーマーがツアーを盛り上げる。パフォーマーは、アテンダントとともにツアーを率いる「キャプテン」とトップデッキで参加者を迎える「クラウン」、メインデッキに不定期で現れる「ウォッチャー」の3人。キャプテンは4人のキャラクターがいるほか、パフォーマンスは参加者の構成によって毎回変わるため、参加するたびに新たな楽しさが体験できるという。

 現状、予約の割合は6割以上がインバウンド客というが、パフォーマーは基本的に日本語で案内する。髄所で英語の掛け声を混ぜながら、身振り手振りで誰にでも分かりやすく楽しませる。

 プレミアムツアーは毎日正午から1時間ごとにスタートする。最終は午後6時出発で、1日7回の実施。1ツアー10人までの限定ツアーで、1日最大70人。ツアー料金は大人7000円、高校生6500円、小中学生4700円、幼児(4歳以上)3300円。なお、ツアー参加者は当日の午前11時~午後7時まで「MAPLE LOUNGE」を自由に利用できるほか、当日に限り午後11時までメインデッキに何度でも入場できる。

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