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阪急交通社が城西国際大学と包括連携結ぶ 観光振興や人材育成に向け新しい産学連携を

2024年10月7日
編集部:飯塚 小牧

2024年10月7日(月) 配信

倉林眞砂斗学長(左)と酒井淳社長

 阪急交通社(酒井淳社長、大阪府大阪市)はこのほど、城西国際大学(倉林眞砂斗学長、千葉県東金市)と観光振興・観光人材育成に関する包括連携協定を結んだ。10月4日(金)に同大学の東京・紀尾井町キャンパスで協定書締結式を開き、酒井社長は「新しいカタチの産学連携として、学生のキャリア形成をサポートしていきたい」と力を込めた。

 阪急交通社はコロナ後の観光需要回復に伴う人材不足に危機感を持ち、大学生を対象に中長期的な育成プログラムを開始。プログラムではコロナで旅の機会を奪われた学生に対してバスツアーの添乗業務などの経験を通して、旅の楽しさを実感してもらいたいと考え、このパートナーとなる大学を探していた。

 一方、城西国際大学は社会とのつながりを持ったフィールド教育やキャリア教育に力を入れており、とくに観光学部においては22年の東金キャンパス移転を機に新たな産学連携のパートナーを求めていたところ。この両社の狙いが一致したことから、今回の連携締結にいたった。

 2者は既に2023年6月から、観光学部の学生を対象に阪急交通社のツアーブランド、トラピックスでの添乗業務などを体験する「旅行業務サポートプログラム」を実施してきた。今年度も2年生と3年生の計16人が現場で学んでいるという。

 今回、連携協定を結んだことで、観光人材育成プログラムをさらに充実させるほか、ツアー企画担当社員が指導する「観光プロジェクト・阪急交通社クラス」の開校などを想定する。人的交流事業や観光振興にかかわる共同研究なども行い、両者の強みを生かしてプロジェクトに学術性や商業的知見を付与し、より効果的な成果を得ることを目指していく。

 観光学部の教授でもある倉林学長は「自分の目で見る学びがすべての起点になる。将来を見通しながら、質の高い連携をしていきたい。よりよい教育成果になるよう力を尽くしていく」と意気込んだ。

 城西国際大学の観光学部生は現在約380人。今春の卒業生は約5割が観光産業に進んだという。これまで同大から阪急交通社へ就職した例はないが、酒井社長は同社の強みとして募集型企画旅行に触れ「募集型が造成できる会社は現在数社しかない。授業に参加して実際にツアー造成の魅力を感じた学生はその数社を希望するのではないか」と期待を寄せた。阪急グループとしては、観光産業のなかで旅行業以外にも幅広い職種があるため、各社の魅力発信や周知もはかっていきたいとした。

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