日の丸とユーグレナ、バイオ燃料バス 都内運行の出発式開く
2024年10月9日(水)配信
日の丸自動車興業(富田哲史社長、東京都文京区)とユーグレナ(出雲充社長、東京都港区)は10月7日(火)、都内で次世代バイオディーゼル燃料を給油した「スカイバス」の出発式を行った。
同取り組みは、東京都の「バイオ燃料活用における事業化促進支援事業」の一環として実施するもの。日の丸自動車興業が東京駅周辺で運行する無料巡回バスや都市観光バスに、ユーグレナが調達・配送する混合バイオ燃料「サステオ」(軽油/HVO20%混合)を使用する。これにより、CO2排出量削減を目指し、都内の脱炭素推進に取り組むとした。
対象となるバスは、無料巡回バスの「丸の内シャトル」「メトロリンク日本橋」「メトロリンク日本橋Eライン」と、都市観光バスの「スカイホップ」「スカイバス」。
「サステオ」は、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れた生物資源(バイオマス)を原料とするバイオ燃料。化石燃料由来の燃料と相対的に比較した場合、CO2削減効果が期待され、分子構造が石油由来の軽油と同じなため、軽油を使用する機械や車両にそのまま利用できるという。
出発式は三菱ビル前スカイバス丸の内乗り場で行い、「サステオ」を給油した「スカイバス」の試乗も行われた。日の丸自動車興業とユーグレナは、今回の取り組みを通じて東京都の脱炭素化に貢献できる体制を築いていくとの意向を示した。