奈良県・天川村がデジタル商品券の提供開始 ふるさと納税の返礼品で
2024年10月9日(水) 配信
奈良県・天川村(車谷重高村長)は10月9日(水)から、観光促進と地域活性化をはかるため、ふるさと納税の返礼品としてデジタル商品券「天川村おでかけ商品券」の提供を開始した。商品券は村内の宿泊施設や土産物施設など加盟店舗5店舗で利用できる。
デジタル商品券はギフティ(太田睦・鈴木達哉社長、東京都品川区)が展開する「旅先納税®」システムを導入。そのなかでもギフティと大阪ガス(藤原正隆社長、大阪府大阪市)が協業して展開している「関西おでかけ納税®」を採用しており、奈良県では初、関西エリアで5自治体目となった。
ギフティの「旅先納税®」は、納税者が対象の地域にスマートフォンからふるさと納税を行うと、その場で即座にその地域で使えるデジタル商品券が返礼品として受け取れるもの。ギフティから自治体に直接このシステムを提供すると、自治体が自ら加盟店の開拓や清算、ツール作成などの管理業務を担う必要があるが、「関西おでかけ納税®」は大阪ガスが管理業務の一部を行うため、自治体の負担が軽減し、導入のハードルが下がるのが利点。現在は兵庫県宝塚市と三木市、京都府京都市、宇治市が導入している。
「天川村おでかけ商品券」は5000円~100万円までの寄附額に応じて、1500円~30万円まで全8券種を用意する。受け取りや利用にアプリなどは必要なく、会計時には1円単位で利用できる。
同村は紀伊半島中部に位置する自然豊かな村。2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録された霊場「吉野大峯」と参詣道「大峯奥駈道」を有し、多くの観光客が訪れている。情緒溢れる温泉街「洞川温泉郷」も人気という。