東日印刷と山形県・鮭川村がロケ・ネット通販で提携 7月豪雨被害の復興支援へ
2024年10月11日(金) 配信
東日印刷(TONICHI、西川光昭社長、東京都江東区)と山形県・鮭川村(元木洋介村長)は10月10日(木)、地域おこしを目的としたロケーション誘致およびネット通販事業で提携し、東京都内のTONICHI本社ビルで調印式を行った。
同社は、18年からロケ誘致事業に参入し、同社ビルをロケ地として提供している。また、ロケ地仲介事業も行っており、数多くの映画、テレビドラマ、CMなどで利用されている。20年には福島県・猪苗代町とロケ誘致提携、23年には青森県南部町とロケ誘致や特産品のネット販売の包括契約を結んだ。
鮭川村は、2024年7月25日(木)に発生した記録的豪雨で甚大な被害を受けた。同社は、この事業を通じて鮭川村の復興の一助となるように取り組みを推進する。
鮭川村の元木村長は、「今回の豪雨では、土砂崩れや道路などの崩落、床上・床下浸水、上下水道などのインフラに、甚大な被害が発生した。復興には数年を要する見込みだ。全面復旧に向けて、役場と村民が一体となり取り組んでいる。今回の提携で多くの人に村を知っていただき、いつかおいでいただきたい」と話した。
「鮭川は本当に自然豊かな場所。映画『となりのトトロ』を思わせる『小杉の大杉』は、町の観光スポットとなっている。また、全国有数のキノコの産地としても有名で、山形県の生産量の6割を担う」とPRした。
TONICHIの西川社長は、「当初は8月に予定していた調印式が、豪雨被害の影響で10月まで延期された。村の全域をロケ地として登録・紹介するほか、鮭川の特産品をネット通販で取り扱い、村の知名度アップと特産品の販路拡大をはかる。この提携で、村の復興に寄与したい」と力を込めた。
TONICHIが運営するロケ地仲介サイト「Tロケ」では、鮭川村の特設ページを開設。村の主要スポットである鮭川村エコパーク、小杉の大杉、奥羽本線羽前豊里駅、鮭川村役場、庭月観音、米展望台などを登録している。
さらに、ネット通販サイト「楽天市場T─BOX」で、キノコの加工品や地元・羽根沢温泉の入浴剤などを詰め合わせた「復興支援セット」(税・送料込み3800円)をはじめとした、村の特産品を発売中だ。
調印を記念し、同社の4階・社員食堂では「鮭川村復興支援 秋の味覚フェア」を開催。特産品のキノコをふんだんに使ったメニューを提供する。
メニューは、「釜めし風キノコごはん、芋汁、揚げ出し豆腐ナメコあんかけ」のほか、「キノコそば、ミニ五目ご飯、天ぷら盛り合わせ」など。
10月16(水)、22(火)、24日(木)限定。
食堂は一般開放されており、誰でも利用可能。