「能動的な」ロケ誘致を通じた地域活性とは ロケーションジャパン山田実希編集長がレジャー産業展示会で講演
2024年10月17日(木) 配信
ロケ地情報誌「ロケーションジャパン」の山田実希編集長が10月16日(水)、東京ビッグサイトで開かれているテーマパークやレジャー産業の総合展「レジャー&アウトドアジャパン2024」(10月18日まで)のセミナーに登壇し、能動的なロケ誘致を通じた地域活性の事例を紹介した。
演題は「何でもない風景が、聖地に!~『人を呼ぶ・モノが売れる・地域が潤う』仕掛けとは!?」。山田編集長は、地元が熱心に受け入れに取り組んだ結果、成果をあげている事例として、①岩手県久慈市②長崎県島原市③静岡県・西伊豆町――を紹介した。このうち昨年、NHK連続テレビ小説「あまちゃん」放送10周年を迎えた久慈市は、「AMAzing北三陸キャンペーン」と題して、主演・のんさんを迎えたスペシャルコンサートなど、さまざまな事業を実施。ドラマの再放送も後押しし、年間の経済効果は2億円にも達した。ただ、山田編集長は昨年1年だけでなく、「放送後9年間、あまちゃん推しで訪れた人が市のファンになってもらうためにはどうしたらいいかと考え、取り組みを継続したこと」が、成果につながったと報告。現在は「木質バイオマスを活用した宿泊施設の整備など、新しい魅力に目を向けてもらおうと、周遊コース作成などにも力を入れている」と伝えた。
このような成功事例を共有するとともに、ロケを支援する撮影サポートの体制づくりからロケ実績を効果的に活用する方法を学ぶ場として「ロケツーリズム協議会」(藤崎慎一会長)の取り組みも紹介。ロケを誘致し、地域活性に生かす第一歩として、「オブザーバー参加」を呼び掛けた。