宿帳をデジタル化、フロント業務を大幅減(ワコム)
ワコムが販売する液晶ペンタブレット「DTU―1141」が、ナバック社が提供するホテル向け顧客管理システム(PMS)の「BizSiteN@FACE(ビズサイトナフェイス)」に標準搭載された。デジタル文書の記入やデジタルサインを画面上で行うのに最適な同製品の特徴が評価され、ホテル業界向けPMSとして初めて標準搭載が実現した。
近年の訪日外国人客の増加や2020年の東京オリンピック・パラリンピックを控え、ホテルの客室需要は全国的に高まっている。こうした状況を受け、ホテルフロント業務の効率化や顧客情報の適切な管理は喫緊の課題で、宿帳デジタル化の要望は年々増えている。
ワコムの液晶ペンタブレットを使用したデジタル宿帳システムを導入することで「フロント業務の効率化」「チェックインの時間短縮」「顧客情報の収集・管理ツールとして活用可能」などの効果が見込まれ、今後採用企業が増えていくものと期待されている。
ナバック社の「BizSiteN@FACE」は、宿泊客が予約の際に入力した情報を顧客情報管理システムから読み出し、液晶ペンタブレット上に表示する。宿泊客は画面上で内容確認後サインするだけでチェックインが完了する。この際、手書きで入力された宿帳データは自動的に文字認識されPMSに反映されるため、従業員が情報を入力し直す手間が省け、作業時に発生しうる転記ミスを未然に防げる。このほか、宿帳の検索時間短縮や保管コスト削減、情報収集・管理の効率化などメリットも大きい。
【導入事例】
本システムは、北海道内のホテル・リゾート運営会社であるアンビックス傘下のニセコ昆布温泉「ホテル甘露の森」で、昨年11月1日から稼働している。導入効果として「1日3時間かかっていたPMSへの再入力時間を半分に短縮できた」「過去の宿帳情報の瞬時検索が可能になった」「サインするだけのスムーズなチェックインが実現できた」などの声が上がり、フロント業務を大幅に効率化するとともに、顧客サービスの向上も実現したと高評価を得ている。
問い合わせ=ワコム ビジネスソリューション ビジネスユニット営業グループ 電話:03(5337)6706。