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5地域を農泊モデル地域に選出 JTB総研が農水省の農山漁村振興交付金で支援事業

2024年10月23日
編集部:飯塚 小牧

2024年10月23日(水) 配信

前列がモデル地域の選出者

 JTB総合研究所(風間欣人社長、東京都品川区)は、農林水産省の2024年度農山漁村振興交付金を活用し、持続可能な農泊モデル地域創出支援事業を展開している。この取り組みとしてこのほど、農泊のモデル地域を選定し、10月22日(火)に発表会を行った。選定された農泊モデル地域は岩手県遠野市(遠野ふるさと体験協議会)など5地域。

 農泊は農山漁村地域における多様な地域資源を生かした滞在型の旅行のこと。農業体験や農家民宿だけではなく、旅館や宿坊、一棟貸しのコテージを利用するものなど多様なスタイルがある。

 同社地域交流共創部長の河野まゆ子氏は農泊について、「前身のグリーンツーリズムのときから考えると30年近い歴史がある」とし、「従来の観光地ではない地域も地域の事業者が連携して協議会を立ち上げ、一から活動を積み上げてきた」と述べた。現在は、農水省が2017年から開始した支援で農泊に取り組む地域は656地域まで増えている一方、「まだ魅力が浸透していないことと、従来の観光旅行よりも単価が低いことが課題だ」とした。

 このため、農水省は23年に「農泊実行計画」を策定。農泊をスタートアップから成長期へ移行させるため、誘客増大や消費機会拡大、高付加価値化に向け、地域の磨き上げに取り組んでいる。今回の事業では今後の農泊のモデルとなる地域を全国から応募があった18地域のなかから、「持続可能」「高付加価値」「関係人口」の3つの視点から5地域選定。5つの協賛企業とともに、地域の磨き上げを支援していく。また、事業の成果は今後とりまとめて広く発信していく予定だ。

 発表会では5つの地域が取り組みや今後の目標をプレゼンテーションしたほか、協賛企業の紹介などを行った。

 5つのモデル地域、協賛企業は以下の通り。

 【モデル地域】遠野ふるさと体験協議会(岩手県遠野市)多様な世代が「ありのままの遠野旅」を体験できる農泊▽逢瀬いなか体験交流協議会(福島県郡山市) いなかのぬくもり、再び訪れたくなるつながりと貢献の農泊▽みのぶ農泊地域連携協議会(山梨県・身延町)750年の仏教文化体験×精進(ヴィーガン)料理×本物の日本体験ができる農泊▽南丹市美山観光まちづくり協会(京都府南丹市)かやぶきの里をともに守り伝える農泊▽太田川流域農泊振興協議会(和歌山県那智勝浦町)学び、感じて、繋がる お寺から始まる 心を満たす農泊【協賛企業】レタスクラブ・レタスクラブWEB(KADOKAWA LifeDesign)▽マイナビ農業(マイナビ)▽JTB▽楽天グループ▽つぎと

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