「一棟貸切の宿 旅邸 一人十色」運営企業が群馬を代表する企業100選に
2024年10月24日(木) 配信
空き家をリノベーションした旅館「一棟貸切の宿 旅邸 一人十色」などを運営するアクロバティックス(依田沙希代表)が10月21日(月)、「群馬を代表する企業100選」に選出された。
「地域を代表する企業100選」は、地方創生に特化した信頼性の高いメディア「Made In Local」が主催する、全国の地域経済を牽引する企業を選出するプロジェクト。今回の「群馬を代表する企業100選」は、群馬県内を拠点に地域経済の発展に寄与する企業を対象に100社を厳選。地域資源を生かしたビジネスモデルを実現したり、SDGsを推進している企業が選出され、群馬地域だけではなく、全国的にも注目されている。
審査基準は①地域コミュニティに積極的に参加するなど社会活動に会社を挙げて取り組んでいる②地元の名産や地場産業と言われるビジネスに携わっている③若手の育成に力を入れている④他社にはない独自の技術やビジネルモデルを持っている⑤成長マーケットで事業をしている⑥地域平均よりも高い給与水準を実現している――。
アクロバティックスは、宿泊施設を中心に多彩な集客方法を駆使したウェブマーケティング事業や自治体や企業などからリクエストされる業務改善のためのDXソリューション事業、ホームページの構築や映像制作、ウェブ広告を活用したプロモーションを中心としたウェブ制作事業などを展開し成果を上げているクリエイティブカンパニー。
今回、とくに高評価となったのが、群馬県安中市にある磯部温泉の活性化を目的に、直営で運営する空き家を再生した旅館「一棟貸しの宿 旅邸 一人十色」やコンテナカフェ「hitoritoiro.café(ヒトリトイロ)」の運営を行う地域活性化事業だ。
観光客の減少や地域事業者の高齢化などが原因で、温泉街に空き家が並ぶ状況の温泉街に、もう一度観光地としての活性化をもたらしたいという想いから、これまでの旅館の常識を覆す画期的な運営手法や販促活動で1日1組限定旅館「一棟貸切の宿 旅邸 一人十色」という新たな旅館像を確立した。2022年に立ち上げて2年が経過した今でも、年間稼働80%以上と驚異的な稼働率をキープしている。
玄関ドアには宿泊者それぞれに自動で割り当てられた暗証番号キーを入力して入室するIoT技術を取り入れ、広々としたリビングに琉球畳を配した和室、温泉記号発祥の地である磯部温泉のロゴをあしらった卓球ルーム、BBQ が楽しめるウッドデッキなど、宿泊客専用のプライベート空間を守れる宿泊スタイルを実現した。
ウェブマーケティングを駆使した集客方法は、楽天トラベルやじゃらんなどの旅行サイト、公式ホームページなどのウェブサイトのみ。重視しているのは利用者の声。アンケートを即時データ化、集約分析しており、このデータによって漠然としていた課題が目に見え、次の戦略へとダイレクトに結びつけられる。
人件費などの経費は、隣接するコンテンカフェに帳場の役割を持たせており、人材はカフェだけに集中できる。宿泊客がカフェでチェックインすると滞在期間中有効な暗証番号キーを発行。このキーはチェックアウト管理とも紐付いており、翌日退室すると同時に記録に反映され、情報はアウトソーシング先の清掃業者にも共有され、客室清掃と次のお客を迎える準備がスタートする。チェックインからチェックアウトまでをデジタルキーによる一括管理とすることで、人手を介することなく運営ができているという。