11月9(土)~11日(月)、宮城県仙台市で「観光レジリエンスサミット」 観光分野の防災・復興の知見を各国と共有(観光庁)
2024年10月25日(金) 配信
観光庁は11月9(土)~11日(月)、UNツーリズムと連携し、宮城県仙台市でアジア・太平洋地域などの国・国際機関が参加する閣僚級会合「観光レジリエンスサミット」を開く。
世界的に台風や地震など自然災害が頻発化しており、直近では、新型コロナの感染症によって観光業が大きくダメージを受けた。コロナ以降、外的要因に対して観光分野の脆弱性が顕在化した。
観光庁国際観光部参事官(国際関係)付の大西美和課長補佐は、「観光分野のレジリエンス(強靭性・回復力)の向上が世界的課題となっている。日本はもともと自然災害が多いため、普段から災害に対した備えや、復興段階における観光振興への取り組みなどにも豊富な知見を有している。
今回は、アジア・太平洋地域の国・機関を招待し、各国が有する経験・知見を共有し、観光レジリエンス向上に向けた取り組みの方向性をまとめたい」と話した。
11月9日(土)は、秋保温泉の伝承千年の宿 佐勘で、参加国・機関の代表者とのバイ会談や歓迎レセプションを行う。
11月10日(日)は、仙台国際センターで閣僚級会合や、斉藤鉄夫国土交通大臣と郡和子仙台市長の記者会見を実施予定。
さらに、東北観光促進に向け、参加者には東北地方各地の食、文化、自然などの魅力ある観光資源を体験してもらうため、半日・1泊2日のエクスカーションを行う。
仙台市主催の半日エクスカーションでは、仙台市内を周遊し、東日本大震災の教訓と復興の歩み、自然と文化を体験する。
観光庁主催の1泊2日エクスカーションは、岩手県平泉町・宮城県松島町をめぐるAコースと、福島県会津若松市をめぐるBコースの2コースを用意した。
関連イベントとして、9日(土)に観光レジリエンスサミットを開く。基調講演には、国連防災機関駐日代表の松岡由季氏が登壇。
パネルセッションは、観光レジリエンス研究所代表の髙松正人氏がモデレーターを務める。
パネルセッションⅠは、「観光危機発生時への備え─観光客・旅行者の安全と安心を確保するために必要なこと─」をテーマに、PATA持続可能性及び研究部長のPavnesh Kumar氏、国土交通省気象庁仙台管区気象台気象防災部長の塚本尚樹氏、仙台観光国際協会の結城由夫氏、和倉温泉・加賀屋支配人の道下範人氏が参加する。
パネルセッションⅡは、「危機後の事業継続と復興への備え─観光地・観光事業者への影響を最小限にするために必要なこと─」をテーマに、日本観光振興協会常務理事の内山尚志氏、東日本旅客鉄道マーケティング本部くらしづくり・地方創生部門長の沢登正行氏、東北大学災害科学国際研究所教授の丸谷浩明氏、カリブ地域災害緊急管理機関JICAカリブ地域総合防災アドバイザーの松村直樹氏が参加する。
シンポジウムや会合関係者向けに、おもてなしイベント「AOBAYAMA MORNING」を青葉山公園仙臺緑彩館で開く。日本文化体験として、呈茶、着付け、風呂敷包みなどの体験メニューを用意したほか、ビュッフェや講演会、ブース展示なども行われる。
なお、情報は10月24日(木)時点のもの。今後変更する可能性がある。