栂池高原ホテルが破産手続き開始 負債は9億3000万円(帝国データバンク調べ)
2024年10月25日(金) 配信
栂池高原ホテル(郷津喜久代代表、長野県・小谷村)は10月9日(水)に長野地裁松本支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約9億3000万円。
同社は1965(昭和40)年3月創業、72(昭和47)年7月に法人改組されたホテルの運営業者。栂池高原スキー場のゴンドラリスト乗り場近くに立地したホテルで、冬季はスキー客、夏季はトレッキング客に利用されていた。
しかし、バブル経済の崩壊や、95年7月の豪雨災害、施設の老朽化などにより集客が低迷していた。
さらに新型コロナの影響で資金繰りが逼迫し、先行きの見通しが立たなくなったことから事業継続を断念し、21年3月までに営業を停止していた。その後、「23年6月に社有の本店建物を売却するなど、債務の返済に努めたが完済には至らなかった」(帝国データバンク)としている。