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「温泉×サウナ」ハイブリッドサウナ誕生 北海道・知内温泉

2024年11月3日
営業部:古沢 克昌

2024年11月3日(日) 配信

知内温泉サウナ「呼吸の間」外観

 開湯800年、北海道最古の知内温泉にこのほど、全国でも珍しい「温泉×サウナ」のハイブリッドサウナが完成した。

 1247年に開湯した知内温泉は、北海道・知内町で脈々と続く温泉と歴史を長年守り続ける旅館。

 ある日、湯守の佐藤昌人さんはサウナの魅力に惹かれ、テントサウナの試験的導入を実施。テントサウナを繰り返すなか、より素晴らしいサウナ体験ができる施設の可能性を模索していたとき、2022年に1人のサウナ研究家と出会った。フィンランド政府観光局公認アンバサダーで、国内サウナブームを牽引する草彅洋平氏との出会いをきっかけに「知内温泉サウナプロジェクト」が動き出した。

 知内温泉に訪れた多くのサウナーとの交流を通じて、ある1つの想いが生まれた。それは「温泉とサウナを融合させた知内温泉だからこそできる唯一無二のサウナを作りたい」という想い。草彅氏と出会い、サウナの真髄を教わり、多くのアイデアをもらった。知内温泉の豊富な湯量と源泉成分、広大な自然を生かしたサウナを作ることを目標にした。

 23年12月に知内温泉サウナプロジェクトがスタートし、数多くの困難を乗り越えて、24年6月22日に無事完成した。できる限り最高の【温泉×サウナ=ハイブリッドサウナ】が実現したという。

 サウナ名は「呼吸の間」。水風呂は囲まれる山々の伏流水をふんだんに使用。常にオーバーフローし、新鮮な天然水風呂が愉しめる。サウナ室内は空気が常に循環し、芯まで温まるほどの温度ながら息苦しくない、呼吸の間の由来でもある。使用するサウナストーブはサウナム社の最新ストーブ。日本では知内温泉が初めて導入した。

 800年の歴史をつなぐ温泉旅館が手掛けるサウナなので、水風呂に入る前に温泉でかけ湯をすると信じられないぐらいに整うという。

サウナ中央には1.3メートルの立ち湯を設置

 呼吸の間1部は貸切制、2部は混浴のパブリックサウナ。深さ1・3㍍の立ち湯は全身で水圧を感じ入り応えがある。

 同プロジェクト仕掛人の佐藤昌人さんは、「今後も温泉文化の普及に力を入れ、このハイブリッドサウナの魅力を広めていきたい。サウナを通じて、より多くの方に温泉の良さを知っていただけたら嬉しいです」と話す。

 問い合わせ=知内温泉旅館 ☎01392(6)2341。

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