【岐阜県高山市】 世界の持続可能な観光地の取り組み表彰で「シルバーアワード」受賞 中部地区で初
2024年11月5日(火) 配信
岐阜県高山市はこのほど、観光の国際認証団体グリーン・デスティネーションズ(本部:オランダ)が実施する2024年「グリーン・デスティネーションズ ・アワード」(GDアワード)で、中部地区で初となる「シルバーアワード」を受賞した。
「GDアワード」は、持続可能な観光の国際表彰制度で、国際基準「グリーン・デスティネーションズ基準」に基づく評価のもと、スコアに応じてブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの各賞を選出する。これまでに国内でアワードを受賞した地域は、岩手県釜石市(ゴールド)と北海道ニセコ町(シルバー)で、今年度、新たに高山市、愛媛県大洲市、香川県・小豆島の3地域がシルバーを受賞した。
毎年開催されるストーリーコンペティション「ストーリーTop 100」に、 2020年に岐阜県白川村が、また2022年には岐阜県下呂市が選定されるなど、周辺観光地が世界水準の持続可能な観光地として選ばれるなか、高山市は、飛騨・高山観光コンベンション協会と協力し、事前の書類審査や現地審査などのアワード受賞に向けた取り組みを進めてきた。
「観光地マネジメント」や「環境と気候」など6分野、84項目で書面審査と現地審査(2024年9月9~10日)が行われた結果、高山市は「環境と気候」「文化と伝統」「社会福祉」「ビジネスとコミュニケーション」分野における取り組みが高く評価され、シルバーアワードの受賞となった。
2024年10月17日(木)に行われた記者会見で、飛騨・高山観光コンベンション協会の堀泰則会長は、「サステナブルとは観光客が訪れるだけでなく市民が住みやすい町であることの証明であり、今回の受賞はこれまでの民間事業者や市民、官民一体となった取組みが評価された。持続可能なまちづくりに向けた指針として2年後の認証に向けて改善したい」と受賞を報告。田中明高山市長は、「これまでの長年にわたる先人の努力や民間事業者、市民の皆さまの取り組みが受賞という形となり喜ばしい。今後も持続可能な観光地づくりへの取組みを進めていきたい」と述べた。