「砂の器映画祭」開催、全国からファン600人集結、島根県・奥出雲町
2024年11月5日(火) 配信
松本清張原作「砂の器」の映画公開50周年と、TBSドラマ放送20周年を記念した「砂の器記念祭」(映画『砂の器』公開50周年記念事業実行委員会主催)が10月19日(土)、原作の舞台となった島根県・奥出雲町の亀嵩(かめだけ)小学校体育館で行われた。
映画「砂の器」に子役として出演した春田和秀氏らによるトークショーや、ドラマ「砂の器」の監督で、昨年放送のドラマ「VIVANT」の監督としても知られる福澤克雄氏によるゲストスピーチ、地元オーケストラの亀嵩記念シンフォニエッタによる映画挿入歌「宿命」などの演奏があり、用意された約600席は全国から訪れた砂の器ファンで埋まった。
「砂の器」は松本清張が1960年から61年にかけて発表した長編推理小説。東京で起きた殺人事件を追うストーリーで、亀嵩が物語の重要な舞台となる。社会派ミステリーの金字塔と呼ばれ、清張文学を代表する傑作だ。1974年に松竹が野村芳太郎監督で映画化。大きな感動を呼んだ父と子の放浪シーンは今も語り継がれている。
その放浪シーンで少年期の本浦秀夫役を演じたのが、今回トークショーに登壇した春田氏だ。セリフがなく、表情や動きで演じ切る必要があった撮影時のエピソードなどを披露した。
ゲストスピーチに登壇した福澤氏は、「砂の器」や「VIVANT」など多くの作品で、奥出雲ロケを実施していることを紹介。風景の美しさや食事のおいしさなどを語り、「奥出雲には本物がある」と強調した。約20年前、「砂の器」ロケ誘致に尽力し、それ以来の深い付き合いという奥出雲多根自然博物館の宇田川和義館長も登壇し、当時のエピソードなどを語り合った。
記念祭の結びには、35ミリフィルムで映画「砂の器」を上映した。
公開から50年経過しても砂の器の人気は、永遠不滅のもの
上映会に全国から600人来たのが物語ってる
宿命の生演奏は、自分も、聴きたかったです