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天童グランドホテル舞鶴荘が破産手続き開始 負債は約25億円(帝国データバンク調べ)

2024年11月6日
編集部

2024年11月6日(水) 配信

 天童グランドホテル舞鶴荘(井上英雄代表、山形県天童市)は10月17日(木)に自己破産を申請し、24日に山形地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約25億円。

 同社は1986(昭和61)年5月に設立された温泉旅館の運営業者。前身は天童温泉に1934年にオープンした温泉旅館「舞鶴荘」で、99年3月にチャペル様式の結婚式場を新設した。

 結婚式の需要が伸長した01年4月期には年間収入高約16億3900万円を計上。その後も事業を拡大し、「同年11月に元ホテルの不動産を購入する一方、グループ全体で膨らんでいた債務を整理するため、関係会社を解散して事業を集約」(帝国データバンク)していた。04年には元ホテルの建物を別館としてリニューアルオープンしていた。

 しかし、結婚式の需要低迷や、東日本大震災の影響もあり業況が悪化。19年4月期の年間収入高は約4億5300万円に落ち込んでいた。

 「コロナ禍には合宿免許の宿泊客を受け入れて立て直しをはかるも奏功せず、今年4月に競売にかけられていた土地と建物を第三者が落札。9月15日までは新所有者の許可を得て営業を続けていたが、所有者が旅館を改装することとなり事業を停止していた」(帝国データバンク)という。

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