全九州バス乗り放題、SUNQパス発売10周年
九州島内と山口県下関市周辺を結ぶ高速・路線バスのほぼ全線と、一部船舶が乗り放題となるフリーパスチケット「SUNQパス」の全九州版が4月に発売10周年を迎える。九州運輸局は「九州観光発展に大きく貢献した」として、同パス運営委員会(委員長=庄山和利・西鉄高速バス社長)に感謝状を贈呈。2月24日に福岡市内のホテルで授与式が行われた。
同パスは2004年に北部九州の高速バスと一部路線バスで限定的に試行発売。同年に韓国での発売を開始し、05年に九州内のほぼ全線をカバーした「SUNQパス全九州」を発売。07年には海上船舶まで利用拡大し、14年には台湾での販売も行っている。同委員会への加盟は49社局で、バス路線数は2400路線となっている。
パス券種は「北部九州+3日間」(8千円)、「全九州+下関3日間」(1万円)、「全九州+4日間」(1万4千円)の3種類で、発売実績は昨年(12月まで)が5万685枚で、この10年の累計では37万7914枚に達する。
同委員会によると、販売の7割が韓国、台湾などの海外客で、このうち9割が韓国という。韓国では20―30代の個人やカップル、女性グループなどの利用が多い。
同委員会では、4月にLCC機内での発売や下関エリアでの利用バス路線の拡大を予定。海外発売の利用期間未指定パスの対応窓口の拡大も取り組む。