群馬・伊香保温泉に新たな文化施設 「伊香保文学館」がオープン
2024年11月10日(日) 配信
群馬県渋川市の伊香保温泉「ホテル天坊」館内に11月1日(金)、「伊香保文学館 -近代文学の歴史-」が開館した。明治以降の近代文学を代表する作家の貴重な初版本や署名本を展示した全国でも珍しい私設文学館だ。
近年の旅行形態の変化に対応し、個人客向けの新たな魅力創出を目的として開設した。文学に詳しい人もそうでない人も楽しめる、文学作品と作家の写真を組合せた臨場感あふれる空間を提供する。
主な展示内容は、近代文学の代表的作家の初版本・署名本で明治文学は泉鏡花(高野聖、婦系図)と島崎藤村(破滅、若菜集)、大正文学は谷崎潤一郎(刺青、人魚の嘆き)と竹久夢二、昭和文学は太宰治(晩年、愛と美について)と三島由紀夫(仮面の告白、金閣寺)、群馬の文学は萩原朔太郎(月に吠える)や田山花袋(田舎教師)、山村暮鳥、その他の貴重な蒐集品は作家の直筆はがきや封書、色紙、短冊(太宰治、三島由紀夫、田山花袋、寺山修司、尾崎紅葉、泉鏡花、萩原朔太郎)、自筆原稿、稀覯本などを展示。
さらに著名な写真家・林忠彦氏による文士の写真作品を多数展示し、文学作品とともに作家の姿を楽しむことができる。
所在地は伊香保温泉ホテル天坊館内。開館時間は午前8時~午後9時。入館料は500円(税込、ラウンジ・入浴施設の利用不可)。宿泊客は入館無料。
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