中野洋昌国交相就任会見 2030年目標に向け、持続可能・地方誘客・消費額拡大へ(国土交通省)
2024年11月13日(水) 配信
国土交通省の中野洋昌大臣は11月13日(水)、就任にあたって専門紙会見を開き、抱負を語った。
観光分野について中野大臣は、「新型コロナウイルスの感染拡大によって、一時はインバウンド需要が落ち込んだものの、観光が成長戦略の柱であり、地方創生の切り札であることには変わりない」という認識を示した。「訪日外国人旅行者数は、2024年1~9月の累計で約2700万人、消費額は約5兆9000億円と、過去最高ペースで推移している。一方で、外国人の宿泊先は3大都市圏へ偏在傾向にあることや、オーバーツーリズムへの懸念がある」と課題を語った。
「地方誘客に向けた魅力的なコンテンツ造成や、オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた取り組みを推進する。これにより、2030年までに訪日客数6000万人、消費額15兆円の政府目標達成に向け、政府一丸となって取り組んでいく」と述べた。
また、新内閣で取り組む「地方創生2.0」として、「観光立国の推進や、2地域居住促進、賑わい創出、地域交通のリ・デザインの推進などについても、来年度の予算を確保しながら注力していく」方針を示した。
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中野 洋昌氏(なかの・ひろまさ) 2001(平成12)年東京大学教養学部卒、同年国土交通省に入省。19(令和元)年経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官兼復興大臣政務官など歴任。24年11月第2次石破内閣において国土交通大臣兼水循環政策担当大臣兼国際園芸博覧会担当大臣に任命される。