2025年秋「1 Hotel Tokyo」が日本初進出 森トラストが東京ワールドゲート赤坂に開業
2024年11月18日(月) 配信
森トラスト(伊達美和子社長、東京都港区)は11月18日(月)に会見を開き、2025年秋に「東京ワールドゲート赤坂」に「1 Hotel Tokyo」を開業すると発表した。同ホテルブランド「1 Hotels(ワンホテルズ)」は米国のホテル運営会社、SH Hotels&Resorts(ラウル・レアルCEO)が展開するサステナビリティを重視したラグジュアリーライフスタイルホテルで、日本初進出となる。
森トラストらが進める大規模複合開発プロジェクト「東京ワールドゲート赤坂」は、東京圏国家戦略特別区域の国家戦略都市計画建築物等整備事業として認定を受けたもの。その中心を担うのが「赤坂トラストタワー」で、新ホテルはこの上層階にオープンする。同日の会見は第1期竣工を終えた同ビルのオフィスエントランスで行われた。
伊達社長は2000年代初頭から、東京で不足していた富裕層向けのホテルを数々手がけてきたことを紹介したうえで、「その時代にあったホテルを開業し、新潮流となる新たな価値観を提案してきた」と自負した。今後も国際的な競争力維持と持続可能な観光業の実現をはかるため、「ホテル、リゾート事業を通じて真の観光立国の地位確立に寄与していきたい」と意気込んだ。
ワンホテルズに関しては、10年ほど前から注目していたブランドであることを明かし、「理念にこだわりを持たれているので、MC(マネジメントコントラクト)方式で開業する。来年が楽しみだ」と期待した。
ラウル・レアルCEOは「1 Hotels」ブランドの特性として、省エネ、節水システム、再生材料の使用などあるゆる場面でサステナビリティへの取り組みを実現していることを紹介。東京では、日本ならではの魅力とブランドコンセプトの「自然との調和」を掛け合わせたホテルとする計画。日本古来の大谷石を利用するほか、植物から作られたアートなどを配する。
レアルCEOは「我われは単なる宿泊施設ではない。本当に大切なものとの関係を再構築する体験を提供したい。ホスピタリティとサステナビリティはパートナーになり得る」と力強く語った。将来的には、ワンホテルズのみならず、同社の他ブランドの日本進出も狙っていくという。
新ホテルは赤坂トラストタワー(東京都港区赤坂2丁目)の38~43階、客室数は211室。レストランやカフェ、フィットネス、スパ、プールなどを備える。