カボスのエサで育った「かぼす魚」の”味力”発信 大分県が認知度向上をはかる
2024年11月21日(木) 配信
大分県は11月21日(木)、東京・銀座のアンテナショップ「坐来大分」で、報道関係者を対象に「日本一のおんせん県おおいた 味力も満載かぼす魚づくしコースを味わう会」を開いた。大分特産のカボスをエサに加えて育てた養殖魚「かぼす魚」の認知度向上が狙い。
大分県広報広聴課の柴北友美参事監兼課長は、「大分はおんせん県と言い始めて10年を超えたが、魅力は温泉だけではない。豊富な“味力”を知っていただきたい」と語った。今回はまだ首都圏では知名度が低い「かぼす魚」に焦点を当て、「ファン獲得に向け発信していきたい」と意気込んだ。
大分の魚というと、ブランド化に成功している「関アジ」「関サバ」がある。これらに続いて売り出していきたいのが「かぼす魚」の4兄弟だという。かぼす魚とは、大分特産のカボスの加工品から出た絞りカスを活用したエサを食べて育った養殖魚。カボスに含まれる成分による抗酸化作用で、色や鮮度が保たれるほか、さっぱりとしたくちどけの良い脂の増加、うま味やコクの増加、香り成分のリモネンが身に蓄積することで、爽やかな香りになる。
長男の「かぼすブリ」は「味よし、香りよし、見た目よし」が特徴。香りをより楽しむにはしゃぶしゃぶがおすすめという。
次男は「かぼすヒラメ」、三男は「かぼすヒラマサ」、そして四男は2022年に誕生し、今シーズンから市場に出回るという「かぼすフグ」。
今後は首都圏での発信強化に取り組む。大分県東京事務所の横山純一主任は「フェアやイベントを通じたPRを行っていく。ただ『美味しい』というのではなく、美味しさの根拠を科学的に説明していきたい」と力を込めた。
現在、首都圏ではスーパーのベルクやマックスバリュ関東などで購入できるが、今後は販路もより拡大していきたい考え。