国際観光施設協会、中間報告とセミナー 久米設計の藤澤社長が講演
2024年11月22日(金) 配信
国際観光施設協会(鈴木裕会長)は10月24日(木)、東京・大手町の交流拠点3×3Lab Futureで、各委員会・分科会が協会活動を報告する中間報告会を開いた。久米設計(東京都江東区)の藤澤進社長を講師に招き、セミナーや鈴木会長とのクロストークも行った。
セミナーは、藤澤社長が「久米設計における建築・まちづくりへの取り組み―これまでとこれから―」と題して講演。これまで観光を切り口に、東急歌舞伎町タワーをはじめ、東京ベイ潮見プリンスホテルやプルマン東京田町などのライフスタイルホテルの建築やインテリアを手掛け、「その土地らしさや地域とのつながりを重視して設計してきた」と振り返った。
加えて、本社がある潮見地区での子供向けワークショップや職業体験のほか、これまで培ったノウハウを生かし、まちづくりにつながるワークショップの企画運営やコンサルティングなど、地域に根差した活動も取り組んでいると紹介。地域的な活動を、まちづくりや建築づくりにつなげていきたいと明かした。
藤澤社長は「建築を通して培われた能力を生かしながら、社会貢献していくことが設計事務所の使命」と主張。社会が複雑化、多様化した現在は課題自体が分かりづらくなっているとして、「地域の人たちと共に行うさまざまな活動を通して、課題自体を構想しながら共に解決していくことで、より良いまちづくりや建築につなげていきたい」と力を込めた。
クロストークでは、鈴木会長と藤澤社長がお互いの考えに共感を示したうえで、建築設計の発想を切り口にしたまちづくりや地方創生のあり方について議論を交わした。