ハワイ団体旅行促進 セールスコンテストでハワイ団体エキスパート育成へ(JATA)
2024年11月22日(金) 配信
日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)は11月21日(木)に開いた会見で、アウトバウンド促進協議会(JOTC)北中南米部会における活動の一環として、ハワイ州観光局日本支社Meet Hawai’i(Hawaii Visitors & Convention Bureau、HVCB)と共同で、団体旅行の販売コンテストを行うと発表した。対象期間中の団体宿泊部屋数を評価し、上位30人を「ハワイ団体エキスパート」として認定・表彰する。受賞者には、報奨ファムツアーが提供される。
同コンテストは、団体マーケットをさらに伸ばすことと、ハワイに精通した営業担当者を増やすことを目的に開催する。
JATA海外旅行推進部の稲田正彦部長は、「コロナ禍の3年間は旅行商品を造成できず、配置換えなどでノウハウが失われたほか、オペレーションを経験したことがないスタッフが増えるなど、精通した担当者が減少したように見える」と危機感をあらわにした。
「表彰そのものより、コンテストをもとに各企業の中でインセンティブを設けてほしい。ハワイに訪れた人の家族がその後ハワイに訪れるなど、副次的な効果も期待できる。エントリー数は300人が目標。自覚をもってハワイを売ってくれる担当者が増加することを望む」と期待を込めた。
対象者は、JATA会員旅行会社に所属する、団体営業業務経験10年以内のセールスパーソン。1社あたりのエントリー人数制限なし。
対象期間は、旅行契約が2025年4月1日(火)~11月30日(日)。旅行出発が25年6月1日(日)~12月31日(木)。
対象団体は、受注型企画旅行および手配旅行(教育旅行を除く)。最低1泊20部屋以上の利用が必須となる。
選考方法は、25年11月末日時点で、担当者の獲得団体回数×ルームナイト数をポイント換算し、上位順でハワイ団体営業エキスパートを決定する。1社あたりの上限人数は5人。
なお、ハワイ州観光局が運営する公式ラーニングサイト「アロハプログラム」のハワイスペシャリスト検定で、初級以上の取得合格が必須。
HVCBアジア・オセアニア地区常務取締役のアンドリュー・コー氏は、「JATAと協力しコンテストを開催できることは我われにとって特別なこと。日本にとって最も重要なデスティネーションにハワイを位置付けていただいている証明だと思っている」と述べた。