「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(11月号)」
2024年12月2日(月) 配信
□特集&主な内容
今月の特集は、ゴジラです。最初のゴジラ映画からちょうど70年、パリでも11月3日の「ゴジラの日」にシネマテークで特集が組まれました。すでに本誌では昭和を代表する映画シリーズ「寅さん」を紹介しましたが、もう一つの昭和を代表する日本映画シリーズで、まだ海外では知られていない「KAIJU」映画を取り上げました。戦後間もなく、朝鮮戦争も起こっている時代、黒澤明の映画も海外で評価され始めた時代という歴史的な背景を解説し、最初のゴジラ映画の本多猪四郎監督についての著作がある切通理作さんからもお話を伺いました。日本近現代史やメディア文化史が専門の神戸市外国語大学の山本昭宏准教授からは、ゴジラ映画における原子力についてお聞きしました。旅行ページでは、ゴジラ映画から見た東京を紹介しています。
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□〈フランスの様子〉2025年のフランスとアメリカ
アメリカの大統領選挙は、もちろんフランスでも大きく取り上げられていた。◆結果が判明してから、フランスのメディアがフランスとの関係で大きく取り上げていたのは、2017年、同じタイミングで大統領になったマクロン大統領のコメントやフランスの極右政党の立場。◆そして政治以外ですぐに話題になったのが、ワイン農家。◆第1期のトランプ政権下、2019年秋から2021年春まで、フランスのワインは25%の関税がかけられ、この間の損失は5億ユーロともいわれている。◆フランスワインの1番の輸出先はアメリカで、総輸出の30%を占めているというが、また同様の関税をかけられてはたまらない。◆ここ数年フランスのワイン生産者は、気候変動や異常気象の影響、国内消費の変化などで厳しい状況が続いており、さらなる打撃になる。◆さらに、ワインだけではなく、コニャックなどの蒸留酒、香水や革製品などの高級品産業、そして医薬品や航空機産業にも影響があるとされ、トランプ次期大統領の決断にフランス産業は戦々恐々としている。
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フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旅行新聞 編集部〉