JTB連結第2四半期、増収減益に 海外、グローバル旅行は好調
2024年11月29日(金)配信
JTB(山北栄二郎社長)が11月22日(金)に発表した2025年3月期第2四半期(24年4~9月)の連結決算によると、売上高は前年同期比2.4%増の5223億円の増収となった。一方、営業利益は46.5%減の47億円、経常利益は53.6%減の56億円、当期純利益は45.8%減の33億円の減益となった。
部門別の売上高は、国内旅行が2226億円(同4.5%減)、海外旅行が1093億円(同67.4%増)、訪日旅行が297億円(同3.9%増)、グローバル旅行が509億円(同49.8%増)。これら旅行部門の合計は同14.3%増の4125億円だった。
同社によると、国内旅行は前年の「全国旅行支援」の反動減や自然災害の影響を一部受けたものの、段階的に回復傾向。海外旅行は燃油高騰や円安、現地の物価高なども影響し、依然として緩やかな回復にとどまっている。グローバル旅行は東アジアから欧州への旅行が好調で、訪日旅行も欧米市場を中心に増加したとしている。
旅行以外は同26.4%減の1098億円。市況の回復を捉えたミーティング&イベント、旅行回復に伴う商事が好調に推移した。成長戦略の一つである観光DX領域は、デジタルメディア事業を中心に前年比を超え、着実に伸長しているという。
コーポレート部門は、人材面ではリファラル採用の導入、IT&DX面ではデジタル・IT資源の見える化や生成AIを活用した基盤開発、ユースケース実装と「スマートワーク」実現のための基盤整備など、将来に向けて積極的に投資した。
24年度の通期見通しでは、年度当初に計画した営業利益116億円の達成を目指す。