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一の坊が環境省の気候変動アクション「大賞」を受賞 CO2約42%削減など評価受け

2024年12月11日
編集部:飯塚 小牧

2024年12月11日(水) 配信

12月2日に表彰式が行われた。(左から)環境省 地球環境局・土居健太郎局長、髙橋社長

 宮城県内で温泉リゾートやレストランなどを手掛ける、一の坊(髙橋弘行社長、宮城県仙台市)はこのほど、環境省が主催する「令和6年度気候変動アクション環境大臣表彰」で「先進導入・積極実践部門/緩和・適応分野」の大賞を受賞した。今回の環境大臣表彰は28件・大賞受賞は7件でその1つに選出。同社はCO2を約42%削減するなど、業界のロールモデルとなる取り組みが評価された。

 一の坊グループでは、経営者と全社員が省エネへ取り組む「快適エコ活動」を推進している。浴槽からあふれ出るなど、活用されないまま廃棄されてしまう「温泉の熱」に着目。その熱エネルギーを回収し、利用する温泉廃熱利用システムを導入・運用している。

 廃湯の熱を使い切る工夫により、既設ボイラーの稼働を抑制し、重油使用量を大幅に削減。再生可能エネルギーの活用と環境負荷の低減を実現した。快適エコ活動により、CO2排出量42%削減、エネルギー使用量37%削減の成果が出ているという。

 また、産地を訪ね生産者とつながりながら、フードマイレージとフードロスを削減する取り組みなどが「適応分野」として評価された。松島一の坊、ゆづくしSalon一の坊の食事提供スタイルは、お客がオーダーをしてから調理を開始する「オーダービュッフェ」を取り入れている。従来のビュッフェに比べ、残食による食品ロスを大幅に削減することができ、松島一の坊では、2019年度からオーダービュッフェスタイルの本格運用にともない、フードロスを36%削減した。
 
 日本では2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロとする、2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指しており、目標達成には優れたCO2削減技術の創出と社会実装の加速化が必須。このため、環境省は気候変動対策推進の一環として、顕著な功績のあった個人・団体を称える「気候変動アクション環境大臣表彰」を行っており、さらにそのなかでもとくに著しい功績をあげた事例に「気候変動アクション大賞」を授与している。

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