「サンゴの日」に、グレートバリアリーフで「サンゴ保全体験」 JOTC×豪州政府観光局×クイーンズランド州政府観光局共同企画
2024年12月12日(木) 配信
日本旅行業協会(JATA、髙橋広行会長)はこのほど、アウトバウンド促進協議会(JOTC)のオセアニア・大洋州部会における部会活動の一環として、オーストラリア政府観光局、クイーンズランド州政府観光局と共同で、「共同企画 サンゴ保全体験」SDGsプログラムを行う。
災害やさまざまな理由でダメージを受け危険な状態にあるサンゴの再生に向け、世界自然遺産「グレートバリアリーフ」の持続可能性を保持するための支援活動に協力する企画。SDGsの取り組みである体験プログラムを通して、環境保護や観光・旅行のさらなる価値向上、アウトバウンド強化につなげていく。
12月12日(木)に開かれたJATAの定例会見で、オーストラリア政府観光局のデレック・ベインズ日本・韓国地区局長は、「グレートバリアリーフは世界自然遺産に認定されている。我われ観光業界にとっては欠かせない観光資源。この唯一無二の美しいサンゴ礁群を、観光を通してサステナブルにする活動に参加できることをうれしく思うとともに、日本の旅行業界の皆様に感謝したい」とあいさつした。
クイーンズランド州政府観光局のポール・サマーズ日本局長は、「グレートバリアリーフは、1981年に登録されたオーストラリア初の世界自然遺産。今回のJATAとオーストラリア政府観光局との共同企画は非常に有意義なものであり、企画に参加される皆様は、帰国後、日常生活において自然保護のために何ができるのかを考えてもらえることと思う」と期待を寄せた。
同企画には、HIS(エイチ・アイ・エス)、JTB、東武トップツアーズ、日本旅行、阪急交通社の5社が参加。募集型企画旅行、受注型企画旅行、オプショナルツアーなどの日本発着ツアーを各社が売り出し、合計200人を募集する。
開催日時は、「サンゴの日」である2025年3月5日(水)。ケアンズからアクセスのポンツーン(人工浮島)「REEF MAGIC」チャーターで開かれる。
費用は4万9000豪㌦。このうち半額を、オーストラリア政府観光局とクイーンズランド州政府観光局がサポートする。
プログラムでは、海洋生物学者による特別講義や、サンゴ保全現場の確認、サンゴ保全のため「リーフコネクトプログラム」などを体験する。さらに、シュノーケルやダイビング、グラスボート、半潜水艦ツアー、アボリジニ文化音楽体験などのアクティビティも予定する。
参加旅行会社は現在も募集中だ。