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急がれるFIT対策、バス業界向けメニュー開発(高速バスマーケティング研究所)

参加企業の集合写真(中央が成定氏)
参加企業の集合写真(中央が成定氏)

 高速バスマーケティング研究所(成定竜一代表、神奈川県横浜市)は4月5日、東京都内で会見を開き、バス事業者に特化した訪日市場のFIT対策メニューを開発したと発表した。

 冒頭、成定代表は増加する訪日外国人の個人旅行者数と、旅先の拡大に対し、「専門用語」、「外国人観光客から多い質問」などを専門業者とやり取りする手間とコストの問題からバス業界のFIT対策が遅れている現状を示した。一方今後は、FIT市場の取り込みが業界の成長に不可欠であることから「大きな転換が求められている」と語った。

 そこで、現場オペレーションやバス業者のニーズを把握する同社が新サービスにおいてバス業界ならではの用語や使用場面に関わる監修を担当。外国人向けウェブサイトの構築や企業向け英会話研修、通訳サービスなどの分野で実績のある6つの企業がサービスを提供する。これにより各業者のコスト軽減や、業界全体の情報共有、サービスレベル向上の仕組み作りを実現。

 例えば、オーエイチが提供する「訪日外国人向け公式WEBサイトパッケージ」は、日本語版ホームページの必要な情報のみ翻訳。利用頻度の高い高速バスの情報は厚く、利用頻度の少ない地域バスの情報は絞るなど、情報過多にならないよう配慮。情報を取り出す頻度の高いスマートフォンにも対応させた。また質問サイトを別に用意し、外国語を話せる職員不在の企業にも配慮。初期費用は1からサイトを立ち上げる費用の5分の1程度の21万6千円で導入可能(使用料別)。

 またブリックスが提供する「予約センター電話通訳サービス」は、予約担当者と顧客、ブリックスの通訳担当による3者間通話を行うことで、会社窓口に専門スタッフを雇う必要を回避。3者間通話ができるのは専用回線プランだけ。また、数社共用回線を利用すれば2万円という低価格で回線開通が行え、使用料も12時間2万円と通訳スタッフを雇う人件費よりも安く設定している。同社は、万が一のときの保険として利用してほしいと売り込んだ。

 このほかにも、スマートフォンで簡単に設定、管理が行える「多言語運行情報告知システム(WillSmart提供)や、実践重視の「接客英語トレーニング」(ENGLISHOK提供)、スマホ・タブレットをテレビ電話として利用する「窓口・案内所向け通訳サービス」(国際興業提供)、GPSを活用した「自動ガイドシステム」(アドホック提供)が今回のバス業界向け「FIT対策メニュー」を構成。利用者が個々に必要なものを選択できるようにした。 

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