老舗割烹旅館「きむらや」(兵庫県) 破産手続き開始決定(帝国データバンク調べ)
2025年1月6日(月) 配信
きむらや(木村治雄代表、兵庫県たつの市)は昨年12月9日(月)、神戸地裁龍野支部から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約5億円。
同社は1877(明治10)年3月創業、1972(昭和47)年5月に法人改組された。会席料理や鍋料理を提供する割烹旅館「きむらや」と、別館「千年茶屋」の運営を手掛けていた業歴140年を超える老舗。地元の特産品カキを中心に旬の素材を使った料理を提供し、観光客や町内会などの宴会で利用されていた。
しかし、「年間を通しての集客状況は安定せず」(帝国データバンク)、24年4月期の年間売上高は約1100万円にとどまり、厳しい経営を余儀なくされていた。