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25年の訪日客数、初の4000万人超えを推計(JTB旅行動向見通し)

2025年1月10日(金)配信

国内旅行者数、海外旅行者数ともに前年超えの見込み

 JTB(山北栄二郎社長)は1月9日(木)、2025年(1~12月)の旅行動向見通しを発表した。日本人の総旅行人数は前年比2.9%増の3億1910万人、このうち国内旅行者数は同2.7%増の3億500万人、海外旅行者数は同8.5%増の1410万人と推計。訪日外国人旅行者数は過去最高となった24年をさらに上回り、同8.9%増の4020万人と予想した。

 国内旅行者数はコロナ禍前の19年比でも4.7%増と上回る見込み。1人当たりの旅行費用は同1.1%増の4万7800円で19年比では25.5%増、国内総旅行消費額は同3.8%増の14兆5900億円で19年比では31.2%増と予測した。

 物価は引き続き上昇し、1人当たりの旅行費用は高値傾向が継続する一方で、雇用や給与は次第に良化し、暮らし向きも緩やかな改善が期待され、旅行に対して追い風になるとみている。

 同社の調査によると、25年1~12月の1年間で1泊以上の国内旅行を実施する意向を聞いたところ、1回が28.3%、2回が20.5%、3回が11.2%、4回以上は14.5%だった。一方で、国内旅行に「一度も行かない」と答えた人は25.4%。最も割合が高い理由は「家計に余裕がないから(35.4%)」、次いで「旅行費用が高いから(23.4%)」、「旅行に興味がないから(14.6%)」となり、予算面の厳しさが引き続きみられた。

海外旅行は前年超え、中長距離方面も伸長

 海外旅行者数はコロナ禍前の19年比では29.7%減と下回るが、前年を上回ると見込む。1人当たりの旅行費用は同6.2%増の33万4100円で19年比では40.9%増、海外総旅行消費額は同15.2%増の2兆4800億円で19年比では1.3%減と予測した。

 近年は急激な円安により海外旅行控えの傾向も見られたが、今後の為替相場が落ち着けば、海外旅行の盛り上がりが期待されるとみている。また、東アジアなどの近距離方面だけでなくオセアニアやヨーロッパなどの中長距離方面の旅行者数も伸びているため、一人当たりの旅行費用は前年をさらに上回る見込み。

 同社の調査によると 25年1~12月の1年間で1泊以上の海外旅行を実施する意向を聞いたところ、「行く予定」と答えた人は21.1%。24年の旅行実施率8.7%から大幅に増加した。一方で、海外旅行に「一度も行かない」と答えた人は78.9%。最も割合が高い理由は「旅行費用が高いから(33.6%)」、次いで「家計に余裕がないから(26.4%)」、「円安だから(24.4%)」と、同様に経済的な理由が上位となった。

訪日旅行は需要回復、初めて4000万人超に

 訪日外国人旅行者数はコロナ禍前の19年比では26.1%増。24年は新型コロナウイルス感染症の収束に加え、急激に進んだ円安の追い風もあって急増したが、25年はそれをさらに上回る見込み。ただし、新型コロナ後の急激な需要回復が一巡すると考えられ、4000万人は突破するものの、伸び率がゆるやかになると予想している。

 なお、今回の調査は、各種経済指標や消費者行動調査、運輸・観光関連データ、JTBグループが実施したアンケート調査などから推計した。

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