1月15日に岐阜・飛騨で「三寺まつり」 冬の幻想的な伝統行事
2025年1月10日(金) 配信
岐阜県飛騨市で1月15日(水)、200年以上続く冬の幻想的な伝統行事「三寺まいり」が開催される。飛騨古川では、「嫁を見立ての三寺まいり」と唄われており、縁結びの行事としても知られている。
浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の御遺徳を偲んで、毎年その命日の前日にあたる1月15日に町内の3つの寺院、円光寺・真宗寺・本光寺を詣でる伝統ある習わし。明治・大正時代には、飛騨から野麦峠を超えて信州へ出稼ぎに行った女性たちも飛騨に帰省し、この日は着飾って巡拝して、男女の出逢いが生まれたことから縁結びの行事として知られるようになった。
当日は正午から、まつり広場で飛騨のグルメが堪能できる「門前市」も開かれる。岩魚の塩焼きや五平餅などが楽しめる。
午後4時からは、点灯式が開かれ、飛騨市の都竹淳也市長や飛騨市観光協会の渡邊隆市長らが2メートルの雪像ろうそくに火を灯して、三寺まいりの開始を告げる。瀬戸川と白壁土蔵街に並べられる「千本ろうそく」や、市街地の通りに並べられる2メートル雪像ろうそくが雪に包まれた飛騨の町並みを優しい光で照らすという。