大阪観光大学の山本ゼミ生、東京からの修学旅行生を引率体験
2025年1月16日(木) 配信
大阪観光大学観光学部の山本剛准教授のゼミ生はこのほど、東京都内から地元・大阪を訪れた高校の修学旅行生が、公共交通機関や徒歩での移動をスムーズに行えるように現地サポートを試みた。大阪・関西万博を控え、観光業界への就職を目指す山本ゼミ生(3年生)4人がボランティアで参加し、課題や手ごたえを感じたようすだ。
当日、ゼミ生らは朝8時30分に「CLARK NEXT Tokyo」の3クラス約70人が宿泊するオリエンタルホテルユニバーサル・シティ(大阪市此花区)でのお出迎えからスタートした。高校の先生や、旅行会社(東武トップツアーズ東京法人西支店)の担当者らと顔合わせ、ルート確認などの打ち合わせを行ったあと、いよいよ出発。
最寄りのユニバーサルシティ駅から、いくつかの電車や地下鉄を乗り換えながら、「eスタジアムなんば本店」や昼食会場などを巡り、新大阪駅発東京行き新幹線「のぞみ号」を無事にお見送りするというコースを体験。
旅行会社時代に団体旅行の引率経験が豊富な山本准教授は、ゼミ生に対して「最短距離や速さよりも『安全を最優先』にし、分かりやすいルートを選ぶ」ように指示。横断歩道やエスカレーターでの注意点、後続が遅れてきたらスピードダウンすること、駅では一般客が入ると改札が混雑するため、「間を空けない」など配慮すべきポイントを事前に伝えていた。
実際に高校生を引率した3年ゼミ長の平比菜さんは、「現場で高校の先生方と連携を取りながらガイドをする難しさを感じました。反省点もありますが、多くの学びを得ることができました。歳の近い高校生の生徒さんたちと交流できて楽しかったという印象が一番強いです」と振り返る。
山本准教授は「資格取得や、教室の座学で終わることなく、教員が見守りその場で指導しながら本物の団体客に対応する“現場対応力”こそ、今後社会で生かせる力になると確信しています」と語る。