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「インバウンドの地方誘客」待ったなし 第11回観光立国推進協議会を開く

2025年1月16日
編集部:飯塚 小牧

2025年1月16日(木) 配信

観光関係のトップ約70人が出席した(中央Aの位置が菰田正信委員長)

 観光関係団体や民間企業などで組織する観光立国推進協議会(委員長=菰田正信・日本観光振興協会会長)は1月15日(水)、東京プリンスホテル(東京都港区)で、第11回観光立国推進協議会を開いた。同日発表された2024年推計の訪日外国人観光客数は3600万人を突破して過去最高を記録し、好調の訪日外国人観光客だが、さまざまな業界の出席者から「インバウンドの地方誘客」が待ったなしの喫緊の課題として挙げられた。

 菰田委員長は「今年はいよいよ4月から大阪・関西万博が開幕する。世界中から観光客が集まり、関西のみならず日本が脚光を浴びる絶好のチャンス」と述べ、「この恩恵を確実に日本の各地域隅々まで行きわたらせるため、政府の政策と歩調を合わせて取り組んでいく」と意気込みを語った。

 来賓としてあいさつに立った観光庁の秡川直也長官は「昨年、観光はさまざまな分野で大きな成果が出た。インバウンド客数はコロナ前の2019年を超え、3700万人近くになり、消費額も8兆円を超える数字となる見込み。今年はこのトレンドを大事にし、外国の方により日本に来ていただくことに加え、日本人の海外旅行や当然国内観光も含めて、3つ同時に次のステージへ進んでいきたい」と力を込めた。

早期来場呼び掛け 4月13日から大阪・関西万博が開幕

 今回は、4月13日から開幕する大阪・関西万博について、日本国際博覧会協会の髙科淳副事務総長が登壇して、最新の情報を説明した。今週末の1月19日には会場最寄りとなる大阪市高速電気軌道中央線の新駅「夢洲駅」が開業するが、「SFの世界のようで、駅に着くだけでワクワクする」と紹介した。また、参加者数の状況は目標数150カ国・地域、25国際機関に対し、公式参加表明は158カ国・地域、9国際機関となっている。

 参加国パビリオンでは、それぞれの国が今回のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現しており、個性豊かな展示が並ぶ。とくに、次回2030年の万博開催国のサウジアラビア王国は力が入っており、パビリオンのなかにいくつも建設物を建て、アラブの市場「スーク」を再現するなど、とても壮大なものになるという。このほか、期間中は各国や参加企業らがさまざまなイベントやショーなども予定しており、それらは公式ホームページのイベントカレンダーで紹介している。

 万博は10月13日までの半年間。髙科氏は終盤になると大混雑が予想されるとし、9月以降は入場制限も視野に入れる。「前半に来場いただき、来場者による発信も狙いたい」とし、チケット販売に加え、早期来場の促進にも協力を求めた。

各委員が現況報告や意見発言 3連休の重要性も確認

 協議会では、各委員が業界や自社の状況、課題などについて意見を述べた。そのなかで、

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