金城観光ホテル(島根県浜田市) 特別清算開始へ(帝国データバンク調べ)
2025年2月20日(木) 配信
金城観光ホテル(代表清算人=佐々木健久氏、島根県浜田市)は1月29日(水)、松江地裁浜田支部から特別清算開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約2億9700万円。
同社は1979(昭和54)年8月に設立された温泉旅館の運営業者。浜田市の美又温泉内にある温泉施設では最大規模で、近隣のゴルフ場や水族館などに訪れる数多くの観光客に利用され、水族館オープン当初の2001年6月期には年間収入高約1億6000万円を計上していた。
しかし、その後は日帰りゴルフ客の増加や、水族館の入館者数の減少により来客者数が伸び悩んだ。さらにコロナ禍の影響もあり、21年6月期の年間収入高は約8100万円にとどまっていた。
このため、自主再建を断念し、23年2月1日までに施設の不動産および事業のすべてを、周辺地域で開発を進める広島県の業者に譲渡、同社は24年6月30日に開いた株主総会の決議により解散していた。