12年ぶりの東京事務所、「夏までに必ず完全復興」 (別府市)
大分県別府市(長野恭紘市長)は5月31日、東京都内で12年ぶりとなる東京事務所開所のレセプションを開いた。長野市長は「熊本地震の影響で宿泊客のキャンセルが相次ぎ、経済的に大きな打撃を受けた。しかし、観光で生きる街として、その分市民の結束は強まった。別府はいつもどおり、変らず元気だ」と笑顔を見せ、「つらい時期こそ互いに励まし合い、協力する。必ず夏までに完全なる復興を成し遂げる」と語った。
地方創生については「日本には少子高齢化など課題が多数あるなか、どこにも真似できない世界一の『尖ったまち』を作ることで、地方創生を実現していく」と強調した。
また、11月21―22日の2日間開催される別府ONSENアカデミアについて」、「日本一の源泉数と湯出量、多様な性質を誇る温泉市別府の地域資源を活用し、温泉文化をさらに発展させていきたい」と述べた。
さらに現在、温泉と言えば「ホットスプリング」と連想することに触れ、今後は「横文字の『ONSEN』をさまざまな価値のそろった、ただの温泉ではないという意味を世界へ発信し、世界共通言語にしたい」と高調した。同イベントではこの「ONSEN」を具体的に知ってもらうために、温泉を介して美容や健康、食、芸術、文化、エネルギー、歴史、伝統などを体験できるさまざまなプログラムを予定している。
レセプションでは、鳥天や地獄蒸しプリンなど別府の美味しい地元の料理も提供され、誘客を呼びかけた。