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太平洋管財(北海道帯広市)が特別清算開始命令受ける(帝国データバンク調べ)

2025年3月13日
編集部

2025年3月13日(木) 配信

 太平洋管財(旧商号:笹井ホテル、代表清算人=岩田圭只弁護士、北海道帯広市)は2月14日(金)に、釧路地裁帯広支部に特別清算を申請し、19日に開始命令を受けた。帝国データバンクによると、負債は約7億3728万円。

 同社は、1926(大正15)年6月創業、57(昭和32)年5月に法人改組された。美肌効果が高いと評される十勝川温泉エリアで「笹井ホテル」を運営していた。一般的な宿泊プランに加え、観劇をメインとした宿泊・日帰りプランも設けて差別化をはかり、中高年層のリピーターを獲得していた。

 帯広市・十勝エリアへのビジネス客向けプランにも注力し、92年4月期には年間収入高約16億4100万円を計上していた。

 しかし、「過年度の設備投資に伴う借り入れ負担が重荷になっていたうえ、観光客数の減少」(帝国データバンク)により、19年4月期の年間収入高は約4億6100万円に落ち込んだ。

 20年以降は新型コロナの影響で収入が伸び悩むなか、再建策として同社は21年9月8日、スポンサーによって同年7月に設立されたSH(同年11月に商号を笹井ホテルに変更)に吸収分割により温泉施設・旅館運営事業に関する権利義務を承継する公告を行ったあと、同年11月1日に事業を承継。22年4月15日開催の株主総会の決議により解散していた。

 なお、同社が運営していたホテルは、事業を承継した笹井ホテルが現在も通常通り営業を継続している。

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