「みなべ・田辺の梅システム」など体験型観光に注力(和歌山県日高エリア)
2025年3月18日(火) 配信
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和歌山県日高振興局の小路哲生局長と、地域づくり部地域づくり課の玉置健太課長は3月18日(火)、本紙東京本社を訪れ、体験型観光に力を入れている日高エリアの取り組みを紹介した。
日高地方は和歌山県のほぼ真ん中に位置し、御坊市、美浜町、日高町、由良町、印南町、みなべ町、日高川町の1市6町からなるエリア。
豊かな自然が特徴で、クエやハモ、伊勢エビ、サバなど海の幸、日本一の梅や紀州備長炭など、農林水産業が盛ん。2021年3月に設立した「紀州体験交流ゆめ倶楽部」では、これらを生かした約60種類の体験メニューのワンストップ窓口となり、体験型教育旅行や企業研修を積極的に誘致している。
「リアルな体験を通じて生きる力を学べる」と、関西圏を中心に、中部や首都圏からも多くの小・中・高校生が訪れているという。
15年に世界農業遺産に認定された「みなべ・田辺の梅システム」は、急斜面に薪炭林を残しながら梅林を配置することで、水源涵養や崩落防止の機能を持たせている。また、受粉にニホンミツバチを利用するなど、里山の豊かな生物多様性を維持している農業システムが「探究学習にも適している」として、小路局長は「オーダーメイドの体験メニューも対応でき、大人から子供まで学べる日高エリアにぜひお越しください」とアピールした。